蜂 (アリストパネス)

『蜂』（はち、希: Σφῆκες, Sphēkes, スペーケス、羅: Vespae）は、古代ギリシアのアリストパネスによるギリシア喜劇の1つ。

扇動政治家クレオーンが好きな父ピロクレオーンと、嫌いな息子ブデリュクレオーン、そしてクレオーン自身を擬した犬（キュオーン）と、対立的な将軍ラケスを擬した犬ラベース等が絡みつつ、アテナイの裁判制度を揶揄する内容となっている。題名は劇中でコロス（合唱隊）役を担う「裁判人の老人たち」の正体が「スズメバチ」であることにちなむ。

紀元前422年のレーナイア祭で上演され、2等になった。優勝は(ピロニデス)の『前披露（プロアゴーン）』、3等は(レウコン)の『使節たち』だった^[1]。

構成

日本語訳

• 『ギリシア喜劇全集1』 人文書院、1961年
• 『ギリシア喜劇1』 ちくま文庫、1986年
• 『ギリシア喜劇全集2』 岩波書店 2008年
• 『蜂』高津春繁訳 岩波文庫 1955年 1977年[改版]
  • 元版 『蜂』 高津春繁 訳 (弘文堂書房)((世界文庫)) 1941年

脚注・出典

1. ^ 『全集2』 岩波 p.343