蔣 友柏(しょう ゆうはく、1976年9月10日 - )は、台湾の実業家。曽祖父は蔣介石。父は蔣経国三男の蔣孝勇、母は政治家の(蔣方智怡)。
経歴
一時はカナダで暮らし、アメリカのニューヨーク大学情報経営学科を卒業した。卒業後は政界には入らず、2003年に、弟の蔣友常とともにデザイン会社「橙果設計公司 (DEM) 」[1]を起業した。2005年にはルノーF1チームのロゴデザインを担当[1]するなど、国際的に活躍する。
毎年2~3回は日本を観光で訪れていて「日本が大好き」とインタビューで語っている[2]。
発言
蔣介石の曽孫という出自もあり、その発言はしばしばメディアに大きく取り上げられる。
2007年5月、インタビューの中で、かつて蔣家が台湾人民に迫害を加えたことを認め、曽祖父蔣介石ならびに国民党への批判を行った。さらに彼はDEMが中華人民共和国の上海に支社を置いたことについて[3]、あくまで中国大陸はビジネス上の進出先に過ぎず、自分は台湾で生まれ台湾で死ぬことを望んでいる、と強調した。
同年12月、陳水扁政権の「脱蔣介石化」政策に対し「民進党の選挙対策」と冷ややかな態度を取りつつも賛意を表明するとともに、重ねて国民党の批判を行い、改めて台湾独立派へのシンパシーを示した[4]。
家系
父の蔣孝勇は蔣経国と蔣方良の三男。その影響力から「影の総統(地下總統)」の異名で知られ[5]、国民党中央委員を務めた(1996年死去)。母の(蔣方智怡)は国民党中央常務委員を務める現役の政治家である。弟には(蔣友常)、(蔣友青)の2人がある。
祖父の蔣経国、曽祖父の蔣介石は、中華民国総統である。大叔父の蔣緯国は中華民国国民革命軍将軍。両親だけでなく、伯父にあたる(蔣孝厳)なども政治家として活躍している。
2003年2月に結婚した女優の(林姮怡)との間に二子を儲けたが、2019年に離婚した。
系図
脚注
外部リンク
- DEM Inc.
- Personal Blog