菱形十二面体(りょうけいじゅうにめんたい、英: rhombic dodecahedron)とは、カタランの立体の一種で、立方八面体の双対多面体である。
この立体はゾーン多面体の一種であり[1]、その中でも、構成面が全て合同な菱形のため等面菱形多面体である。また、平行移動のみによって単独で空間充填できるので平行多面体でもあり[2]、その時のこの図形の配置は面心立方格子構造となる。
正六面体または正八面体の各面の中心を持ち上げ、隣り合う三角形同士が同一平面上となるようにした形、あるいは正四面体の各面と各辺の中心を持ち上げ、3つの四角形に分けたような形にもなっている。
柘榴石など、等軸晶系の鉱物はこのような形の結晶になることがある。
合同な菱形12枚で構成された多面体はもう1つ存在し、菱形十二面体第2種と呼ばれている。菱形十二面体の面は、対角線の比が1:√2(白銀比と呼ばれるものの一種)となっているが、菱形十二面体第2種のそれは黄金比となっている。こちらもゾーン多面体であり等面菱形多面体であるが、平行多面体ではない。
性質
近縁な立体
関連項目
脚注
外部リンク
- 太陽の馬~立方体の部品~
- Weisstein, Eric W. "Rhombic Dodecahedron". MathWorld (英語).