菅原 正子(すがわら まさこ、1959年 - )は、日本史学者。専攻は日本中世史・文化史。最近では服飾史や旗に関する論文を発表している[1][2]。なお、母菅原珠子(学習院女子大学名誉教授)は西洋服飾史、母方の叔父久城育夫(東京大学名誉教授、日本学士院会員)は地質学・岩石学が専門[3]。
来歴
東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科・日本大学法学部政治経済学科卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学専攻修了。1999年「中世公家の経済と文化」で早稲田大学より博士(文学)を取得。2003年4月から学習院女子大学非常勤講師[4]。
著書
- 『中世公家の経済と文化』吉川弘文館 1998
- 『中世の武家と公家の「家」』吉川弘文館 2007
- 『日本人の生活文化 くらし・儀式・行事』吉川弘文館 2008
- 『占いと中世人 政治・学問・合戦』講談社現代新書 2011 (ISBN 978-4-06-288089-3)
- 『日本中世の学問と教育』同成社、2014
- 共編
- 最近の論文
- 「『蒙古襲来絵詞』にみえる蒙古軍の服装と旗」(『風俗史学』67号、2018)
- 「将軍足利家の肖像画にみえる服飾—桐紋と金襴—」(『国史学』227号、2019)
- 「戦国武将と易占い」(赤澤春彦編『新陰陽道叢書 第2巻 中世』名著出版、2021)
- 「15・16世紀日本の「島織物」と島―フィリピン諸島の織物と関連して―」(『国際服飾学会誌』61号、2022年)