由緒
旧上荻窪村の鎮守[1][2]。当神社の創建は、寛平年間(889年-898年)と言われている[2]。その後の1051年(永承6年)に源頼義が奥州の安倍貞任征伐(前九年の役参照)の途中でここに宿陣して戦勝を祈願し、後の1062年(康平5年)に凱旋の折、神恩に感謝して当社を厚く祀ったと言われている[2]。その後の1477年(文明9年)江戸城主であった太田道灌は、上杉定正の命をうけ石神井城主・豊島泰経を攻める際に、この故事にならってこの神社に武運を祈願した[2]。この時植えた高野槇の樹1株が、2015年現在も神社の境内にそびえる「道灌槇」で、御神木として崇められている[2]。
境内社
- 稲荷神社
- 祓戸神社
- 須賀神社
- 琴平神社
- 御獄神社
- 猿田彦神社
- 秋葉神社
文化財
- 荻窪八幡神社のコウヤマキ。
- 杉並区指定文化財 天然記念物(植物)、昭和61年3月31日指定
- 延宝七年銘石造狛犬。
- 杉並区指定文化財 有形文化財(彫刻)、昭和59年3月31日指定
- 板絵着色製茶図
- 杉並区指定文化財 有形民俗文化財(信仰)、平成15年3月12日指定
アクセス
脚注
参考文献
- 「上荻窪村 八幡社」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ123多磨郡ノ35、内務省地理局、1884年6月。(NDLJP):763995/20。
外部リンク
- 荻窪八幡神社公式サイト
- “文化財案内標示板 - 荻窪八幡神社【神社】(上荻4丁目19番2号)”. 杉並区ホームページ. 杉並区. 2020年6月4日閲覧。