荒穂神社(あらほじんじゃ)は、佐賀県三養基郡基山町にある神社。基山南麓にある宮浦字宮脇に鎮座している[1]。社格は式内小社、県社。
祭神
祭神については古来諸説があるが、民俗学上は基肄山(基山)山頂のタマタマ石という花崗岩の巨石を磐座(いわくら)とする自然神・産霊神である荒穂天神と考えられている[1][2]。貞享元年(1684年)の「荒穂神社縁起」では、中 荒穂大明神、左一 下鴨大神、左二 八幡大神、右一 宝満大神、右二 春日大明神、右三 住吉大明神、以上六社としている(この後に五十猛命が加えられている)[2]。
歴史
「荒穂神社縁起」によると孝徳天皇の時代(7世紀中頃)に松津(基肄)国造物部金連の末裔金村臣によって創祀されたと伝わる[2]。
『日本三代実録』に貞観2年(860年)に従五位上から正五位下に陞叙された記録がある[3]。また、『延喜式神名帳』にみえる肥前国の4つの神社の一つ(式内社)[1]。社殿ももとは基山山頂にあったが、戦国の兵火で転々とし、貞享2年(1685年)に現在地に造営された[2]。
祭事
- 歳旦祭 1月1日
- 春祭 2月19日
- 斎祭 5月1日から7日間
- 夏祭 7月19日
- 茅の輪 7月31日から3日間
- 神幸祭 9月23日
- 月次祭 毎月19日
脚注
外部リンク
- さが祭事記まつりびと 荒穂神社の御神幸祭(基山町) - サガテレビ