茶所駅(ちゃじょえき)は、岐阜県岐阜市加納八幡町にある、名古屋鉄道名古屋本線の駅である。駅番号はNH58。普通列車のみが停車する。
茶所駅 | |
---|---|
岐阜方面駅舎() | |
ちゃじょ CHAJO | |
◄NH57 岐南 (1.4 km) (0.4 km) 加納 NH59► | |
所在地 | 岐阜県岐阜市加納八幡町28 |
駅番号 | NH 58 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 98.3 km(豊橋起点) |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 514人/日 -2020年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)6月2日 |
備考 | 無人駅((駅集中管理システム)導入駅。名鉄岐阜駅管理) |
隣の加納駅との駅間距離は0.4kmで、名古屋鉄道で最短である。岐阜県および岐阜市と名鉄は、名鉄岐阜駅に至る区間を高架化して当駅と加納駅を廃止し、統合駅を新設する都市計画を進めている(#駅周辺も参照)[1]。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線の地上駅。ホームは4両分。駅舎(改札口)は上下ホームで独立して設けられており、改札内には互いのホームを結ぶ通路が無い。
2005年(平成17年)12月14日トランパス対応。8月23日に工事の掲示が出され、12月26日竣工。これに伴い12月6日に(駅集中管理システム)管理駅は名鉄岐阜駅[7])の運用が始まった。その後ホームの嵩上げが行われている。
当駅は管理システム導入以前から無人駅である。現在の駅舎は駅集中管理システム導入に伴い新設されたもので、導入以前はホームのみの無人駅であった。
なお、旅客案内上および営業業務的には無人駅ではあるが、隣接する茶所検車支区の一部が茶所駅構内扱いであるため、構内入換に従事する駅員が所属しており、駅長も配属されている。
当駅の名古屋寄りで上り線と茶所検査支区への出入庫線が平面交差しており(ダブルスリップスイッチではない)、ダイヤ作成の障害となっている。
駅舎(名古屋方面)
ホーム
駅名標
配線図
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は535人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中257位、名古屋本線(60駅)中57位であった[10]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は605人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中264位、名古屋本線(61駅)中57位であった[11]。
名鉄社史および移動等円滑化取組報告書による一日平均乗降人員の推移は以下の通りである。
駅周辺
住宅街。旧中山道沿いにある。駐輪場はあるが利用者数に対してかなり狭いため、便はあまりよくない。トランパス対応工事の影響によりこの駐輪場はさらに狭くなった。平日昼間には新設された駅舎の通路にまで自転車があふれている。
当駅の岐南駅寄りに茶所検車支区があり、上下線合わせて1時間当たり20本以上走る営業列車の他に回送列車が終日走行し、検車支区との入換作業では本線を支障する。回送列車の本数は2005年1月の空港線開業に伴ってさらに増加し、周辺道路の交通渋滞はより悪化している。
そのため、岐阜市などが主体となって岐南 - 当駅間にある境川橋梁と名鉄岐阜駅の間を連続立体交差化し、当駅と加納駅を統合する計画がある。この際、当駅および加納駅を廃止した上で、その中間に統合駅を新設する[1]。2021年度内に岐阜県、岐阜市、名鉄を事業主体とする岐南 − 名鉄岐阜間の高架化の計画について国から事業認可が下りる見通しとなった[15]。
バス路線
駅の東に「茶所」バス停が、西に「城東通り1丁目」バス停がある。
また、駅のすぐ西に岐阜市コミュニティバスの「いながき理容店・松野酒店前」バス停がある。
茶所バス停
城東通り1丁目バス停
- 岐阜バス:松籟加納線
- JR岐阜、長良橋、松籟団地 方面
- 下川手、東川手、岐南営業所 方面
- 同:尾崎団地線
- 同:北方河渡線(平日のみ)
- JR岐阜、北方バスターミナル、芝原6丁目 方面
- 下川手 方面
いながき理容店・松野酒店前バス停
- 厚見・茜部ぐるりふれあいバス(岐阜市コミュニティバス)
隣の駅
脚注
- ^ a b 加納・茶所統合駅周辺土地区画整理事業について岐阜市役所 鉄道高架推進課(2022年5月15日閲覧)
- ^ 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補 7号 東海 - 鉄道フォーラム
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、996頁。
- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年8月、136頁。
- ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、255頁。ISBN (978-4777013364)。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1078頁。
- ^ 共通SFカードシステム「トランパス」を名古屋本線未導入駅10駅と豊川線3駅に導入します - 名古屋鉄道、2005年11月15日[]
- ^ a b “岐南(NH57)(ぎなん) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)
- ^ a b 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ “” (PDF). 名古屋鉄道. 2020年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧。
- ^ “” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧。
- ^ “” (PDF). 名古屋鉄道. 2022年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧。
- ^ “「開かずの踏切」解消へ 名鉄岐阜−岐南駅、高架化事業に着手”. 中日新聞. 2022年2月27日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 茶所駅 - 名古屋鉄道