粟屋駅(あわやえき)は、広島県三次市粟屋町字下津河内にかつて設置されていた、西日本旅客鉄道(JR西日本)三江線の駅(廃駅)である。三江線の廃止に伴い、2018年(平成30年)4月1日に廃駅となった。
歴史
駅構造
三次方面に向かって左側(構内の北西側)に、単式1面1線のホームを持つ地上駅((停留所))であった。浜田鉄道部管理の無人駅であり、待合室を兼ねた駅舎がホーム上にあるだけの簡素な駅であった。乗車時は、直接ホームに入る形状になっていた。なお、自動券売機等は設置されていなかった。
2021年(令和3年)3月末日時点では、旧駅舎(待合室)やホームなどの施設、当駅周辺の線路が残存している。ただし、ホーム上には入れないようにロープが張られている。なお、2019年(平成31年)3月末日時点ではホーム上(階段の前)に、材木が無造作に置かれていたが、その後撤去された。また、同日時点で旧駅舎の外壁に付けられていた「粟屋駅」の看板や、ホーム上の駅名板は取り外されていた。この他、当駅附近の踏切(上荒瀬踏切、中荒瀬第一踏切、中荒瀬第二踏切など)は線路の部分が断ち切られ、アスファルト舗装されていた(線路の切断と舗装作業は、2020年2月頃に行われた)。
廃線後の駅入口。駅構内は立入禁止であった(2019年10月)
利用状況
1日平均の乗車人員は以下の通り。
駅周辺
当駅は粟屋町内に存在した唯一の駅であったが、粟屋町の中心地自体は芸備線西三次駅がほど近く、当駅は粟屋の中心地からは数キロ離れていた(なお、かつて存在した芸備鉄道の粟屋駅は当駅とは別の場所に存在していたが、やはり粟屋の中心地からは数キロ離れていた)。
バス路線
三江線の代替路線として次のものがある(2018年4月1日現在)。
- 式敷三次線(織田産業、芸北タクシー)粟屋停留所[6]
その他
隣の駅
脚注
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、333頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 「通報 ●新線開業について(営業局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1955年3月11日、3面。
- ^ 「飲食・小売の出店を科学する出店戦略情報局」のアーカイブデータ
- ^ a b c d e f g 国土数値情報 駅別乗降客数データ
- ^ “三江線沿線地域公共交通網形成計画(案)” (PDF). 三江線沿線地域公共交通活性化協議会 (2017年8月). 2017年8月22日閲覧。
- ^ 三江線沿線バスマップ・時刻表 安芸高田市
- ^ 三江線神楽愛称駅名・大型愛称駅名板・神楽演目解説 (PDF) - 三江線活性化協議会。