第810独立親衛海軍歩兵旅団（だい810どくりつしんえいかいぐんほへいりょだん、ロシア語: 810-я отдельная гвардейская бригада морской пехоты）は、ロシア海軍の旅団のひとつ。黒海艦隊隷下。
| 第810独立親衛海軍歩兵旅団 810-я отдельная гвардейская бригада морской пехоты | |
|---|---|
| 創設 | 1966年4月30日 |
| 所属政体 | ソビエト連邦 → ロシア |
| 所属組織 | ロシア海軍 |
| 部隊編制単位 | 旅団 |
| 兵科 | 海軍歩兵 |
| 兵種/任務/特性 | 水陸両用戦 |
| 所在地 | セヴァストポリ |
| 標語 | 私たちが居るところに、勝利があります！ |
| 上級単位 | 黒海艦隊 |
| 担当地域 | クリミア半島 |
| 主な戦歴 | 第二次チェチェン紛争 ロシアのクリミア侵攻 シリア内戦 ロシアのウクライナ侵攻 |
| 現司令官 | アレクセイ・シャロフ大佐 † |
概要
ソ連海軍
1966年4月30日、ソ連海軍第336独立親衛海軍歩兵連隊隷下の第1大隊、ソ連地上軍第295自動車化狙撃師団隷下の第135自動車化狙撃連隊を基幹に、第309独立海軍歩兵大隊として、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国セヴァストポリで創設された[1][2]。
1967年12月15日、部隊の増強に伴い、第810独立海軍歩兵連隊に改編した。
1979年11月20日、部隊の増強に伴い、第810独立海軍歩兵旅団に改編した。
ロシア海軍
1992年12月26日、ソビエト連邦の崩壊とロシアの独立に伴い、創設されたロシア海軍に編入された。
1993年7月1日、第880独立海軍歩兵大隊を基幹に、ウクライナ海軍の第27独立海軍歩兵大隊が新編された。当初は第880大隊をそのままウクライナ海軍に編入する予定だったが、ロシアに引き上げずウクライナに残り、兵役を終えようと考えたロシア人団員が多かったため、ロシア政府の意向で部隊は解隊された[3]。
1995年10月1日、第882独立落下傘大隊を基幹に、クラスノダール地方駐屯の第382独立海軍歩兵大隊を新編した。
1998年5月1日、部隊の縮小に伴い、第810独立海軍歩兵連隊に改編した。
1999年9月11日から、第二次チェチェン紛争に投入され、団員8人が戦死した。
2008年12月1日、部隊の増強に伴い、第810独立海軍歩兵旅団に改編した。
ロシアのクリミア侵攻
2014年2月27日、ロシアのクリミア侵攻に投入された。
2018年4月18日、ウラジーミル・プーチン大統領から、「親衛隊」の名誉称号を授与された。
ロシアのウクライナ侵攻
2022年2月24日から、ロシアのウクライナ侵攻では、ベルジャーンシクの戦い、ヴォルノヴァーハの戦い、マリウポリの戦いに投入され、司令官のアレクセイ・シャロフ大佐が戦死するなど、5月の時点で部隊は大きな損害を受けた[4][5]。
2022年9月、ハルキウ州の最前線に投入されていたが、団員の85％以上を失い壊滅した[6]とウクライナ参謀総司令部は主張している。
編制
ギャラリー
脚注
- ^ 第810独立海軍歩兵旅団 The Luftwaffe, 1933-45
- ^ KChF（軍事ユニット13140）の第810海軍歩兵旅団の歴史 ロシア海軍歩兵公式サイト
- ^ 今日のウクライナ海兵隊：任務と構造変革 ウクライナ海軍公式サイト
- ^ “Who is Alexei Sharov? 15th Top Russian Commander Killed in Ukraine War” (英語). NEWSWEEK. 2022年4月8日閲覧。
- ^ ロシア連邦の第810旅団の損失。 死者と戦っている人々について何が分かっていますか。 クリミアの現実
- ^ セヴァストポリからの第810旅団は、その人員のほぼ85％を失いました-ウクライナ軍の参謀 クリミアの現実
外部リンク
- ロシア海軍歩兵公式サイト