稲田 和浩(いなだ かずひろ、1960年3月31日 - )は、日本の演芸作家、落語評論家。日本脚本家連盟、社団法人日本放送作家協会所属。民族芸能を守る会相談役。作者部屋(歌舞伎作家のこと)同人。
来歴
東京都品川区出身[1]。日本大学芸術学部演劇学科卒業[1]。タウン誌記者、コピーライターなどを経て、1986年頃より浪曲の台本を書き始める[1]。それ以来、演芸(落語、講談、浪曲、漫才)の台本、邦楽(長唄、新内、琵琶など)の作詞、演劇の脚本、演出などを手がける。大西信行門下。
2004年、日本脚本家連盟、社団法人日本放送作家協会に入会[1]。2019年には、初となる時代小説を上梓した。
著書
- 『食べる落語 いろはうまいもんづくし』教育評論社、2006
- 『恋する落語 男と女のいろはづくし』教育評論社、2008
- 『はたらく落語 江戸の商売いろはづくし』教育評論社、2009
- 『落語が教えてくれる生活の知恵30』明治書院、2009 学びやぶっく
- 『浪曲論』 彩流社 2013年8月 (ISBN 978-4779119088)
- 『大人の落語評論』 彩流社 2014年4月 (ISBN 9784779170126)
- 『にっぽん芸能史』 映人社 2014年5月 (ISBN 978-4871002363)
- 『忠臣蔵はなぜ人気があるのか』 彩流社 2014年9月 (ISBN 9784779170188)
- 『怪談論』 彩流社 2015年7月 (ISBN 9784779170348)
- 『たのしい落語創作』 彩流社 2015年10月 (ISBN 9784779170430)
- 『〈男〉の落語評論』 彩流社 2016年8月 (ISBN 9784779170713)
- 『落語に学ぶ大人の極意』 平凡社新書 2016年10月 (ISBN 9784779170713)、2020年2月 (ISBN 978-4256985557)
- 『ゼロから分かる! 図解落語入門』 世界文化社 2018年3月 (ISBN 9784418182114)
- 『水滸伝に学ぶ組織のオキテ』平凡社新書 2018年4月 (ISBN 9784582858730)、2020年3月 (ISBN 978-4256985984)
- 『そんな夢をあともう少し 千住のおひろ花便り』 祥伝社文庫 2019年1月 (ISBN 9784396344917)
- 『落語からわかる江戸の食 (いろは落語づくし)』 教育評論社 2019年11月 (ISBN 978-4866240244)
- 『落語からわかる江戸の死 (いろは落語づくし)』 教育評論社 2019年11月 (ISBN 978-4866240251)
- 『女の厄払い 千住のおひろ花便り』 祥伝社文庫 2019年11月 (ISBN 978-4396345877)
- 『江戸落語で知る四季のご馳走』 平凡社新書 2020年1月 (ISBN 978-4256986509)
- 『豪傑 岩見重太郎』 祥伝社文庫 2020年6月 (ISBN 978-4396346423)
- 『落語からわかる江戸の恋 (いろは落語づくし)』 教育評論社 2020年11月 (ISBN 978-4866240329)
- 『落語からわかる江戸の旅 (いろは落語づくし)』 教育評論社 2020年11月 (ISBN 978-4866240336)
- 『昭和の名人 この一席』教育評論社 2021年6月 (ISBN 978-4866240435)
- 『江戸のいろごと 落語で知る男と女』平凡社新書 2021年8月 (ISBN 9784582859836)
共編著
- 『5人の落語家が語るザ・前座修業』守田梢路共著 日本放送出版協会、生活人新書 2010
- 『落語の黄金時代』 山本進、稲田和浩、大友浩、中川桂 共著 三省堂 2010年5月 (ISBN 978-4385364490)
- 『落語長屋 噺の処方箋』 稲田和浩 編、木下真之、小出美河子、佐藤友美、田谷悠紀 共著 アールズ出版 2010年7月 (ISBN 978-4862041500)
- 『おやこで楽しむ講談入門』宝井琴星監修、稲田和浩、小泉浩明、宝井琴柑 著 彩流社 2018年2月 (ISBN 978-4779124099)
- 『講談師・浪曲師になるには』 小泉 博明、稲田 和浩 著, 宝井 琴鶴 編集協力 ぺりかん社 2019年11月 (ISBN 978-4831515490)
- 『おやこで楽しむ講談ドリル』 宝井 琴星 監修、宝井 琴鶴、稲田 和浩、小泉 博明 著 彩流社 2020年12月 (ISBN 978-4779127236)
- 『落語 演目・用語事典』 稲田和浩 編 日外アソシエーツ 2021年1月 (ISBN 978-4816928611)