解説
原曲はフランスの楽曲で、原題は“Gentil Dauphin Triste”(悲しきイルカ)[3] 。作詞はP.デラノエ、作曲はG.ルノルマン、日本語詞は山元清多による。尾崎紀世彦は『みんなのうた』初出演、アニメーションは古川タクが担当[1][2]。
歌詞の内容は、寂しがりの男の子をなぐさめていて、秋になっても南の国へ帰らず、凍え死んだお人好しのツバメを歌っている。日本語詞は、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』を下敷きに書かれた[4]。原曲は、怖いサメの映画が流行ったせいで、さびれた夏の浜辺で約束したのに君が来ない、とイルカが嘆く内容となっている[5]。
1977年に初回放送された後も、何度も再放送されている。1984年にはステレオ放送用に再録音され、その後も引き続き放送される人気の高い曲である[6]。2013年8月24日と同年9月28日には『みんなのうたリクエスト』で、モノラル版が尾崎逝去後では初の再放送。同番組では、8月10日と9月14日に2曲目の出演となった「ふるさとの五月」も再放送された[7]。5年後の2018年10月26日と11月23日には、ステレオ版が同番組で再放送された。
収録アルバム
1984年版が初商品化され、2021年5月19日にコンピレーション・アルバム として日本コロムビアより発売。規格品番はCOCX-41458 [8]。
- 『NHKみんなのうた 60 アニバーサリー・ベスト 〜アイスクリームの歌〜』 (#11) 2021年
関連項目
脚注
- ^ a b NHK みんなのうた - 秋物語 (1977年版) - 尾崎紀世彦
- ^ a b NHK みんなのうた - 秋物語 (1984年版) - 尾崎紀世彦
- ^ ジェラール・ルノルマンの日本盤EP「悲しきイルカ Gentil Dauphin Triste」 (1976年、Epic:06SP 151) - 「フランスでゴールドディスクを獲得」レコード・ジャケットに記載
- ^ 『NHKテキスト みんなのうた』 - 1977年10-11月号に掲載
- ^ ジェラール・ルノルマンの日本盤LP『不思議な歌 DROLES DE CHANSONS』 (1976年、CBSソニー:25AP 370) - 添付の歌詞カードに「悲しきイルカ」 (#5) 歌詞対訳(マドモアゼル・マイティによる日本語)掲載
- ^ 番組表検索結果 | NHKクロニクル -「みんなのうた 秋物語」
- ^ - ウェイバックマシン(2013年12月3日アーカイブ分)
- ^ 『NHKみんなのうた』60年アニバーサリー・ベストがレコード5社から発売 - BARKS 2021年4月19日掲載
外部リンク
- 秋物語 (1977年版) | NHK みんなのうた
- 秋物語 (1984年版) | NHK みんなのうた