神村学園前駅(かみむらがくえんまええき)は、 鹿児島県いちき串木野市別府にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。駅名の通り国道3号をはさんで神村学園初等部・中等部・高等部の前に位置している。
歴史
市町村合併でいちき串木野市が成立した後の2006年に市が九州旅客鉄道(JR九州)に対して設置を要望し、2009年夏に着工した。JR九州は1日約1,200人の利用を見込むとしていた[1][2]。駅舎やホームの屋根の設置費用(約1億4,000万円)は全額神村学園が負担した[3]。駅への階段やエレベーター、駅前広場の設置費用約1億2000万円はいちき串木野市が負担した[3]。開業式は、田畑誠一いちき串木野市長や神村学園の神村勲学園長が出席して開催された[2]。
1日に1,000人以上の児童生徒が駅を利用し、国道3号を横断する信号機を待つ人で朝は大変混雑していたことから、2015年(平成27年)から連絡橋を設置する要望が行われていた。駅から国道の手前までの30.7メートルを神村学園が1億円をかけて設置し(うち4割をいちき串木野市が補助)、国道を横断する部分の26.3メートルは鹿児島国道事務所が1億8900万円をかけて設置して、2020年(令和2年)7月3日に渡り初め式が行われた[4]。
年表
- 1990年(平成2年)2月:串木野市議会において、JR九州に対して新駅設置検討の要望を提出する[3]。
- 2006年(平成18年)12月:いちき串木野市がJR九州に対して新駅設置の要望を提出する[3]。
- 2009年(平成21年)8月:駅設置工事着工[3]。
- 2010年(平成22年)3月13日:開業[2]。
- 2012年(平成24年)12月1日:ICカード「SUGOCA」の利用が可能となる[5]。
- 2020年(令和2年)7月3日:駅と神村学園構内を結ぶ連絡橋が完成[4]。
建設中の神村学園前駅(2010年2月22日)
開業初日の神村学園前駅(2010年3月13日)
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。分岐器や(絶対信号機)を持たないため、(停留所)に分類される。駅自体は盛土上にあり、ホームと駅前広場の連絡は階段、もしくはエレベーターで昇降する。鹿児島本線では八代以北、川内以南含めて唯一の棒線駅である[注釈 1]。
無人駅である。
IC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能で(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)、簡易SUGOCA改札機が設置されている。チャージ[6]の取り扱いは行っていない。
降車客のICカード以外の普通乗車券は駅の集札箱に投入、または車掌が回収する。
簡易自動券売機(ICカード非対応)が設置されている。
のりば
- のりば表記は駅掲載および公式サイトの駅別時刻表に記述[7]。
利用状況
- 2020年度の1日平均乗車人員は877人である[8]。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2009 | 177 | |
2010 | 729 | 1,439 |
2011 | 868 | 1,732 |
2012 | 949 | 1,896 |
2013 | 980 | 1,962 |
2014 | 1,024 | 2,037 |
2015 | 1,025 | 2,043 |
2016 | 940 | 1,871 |
2017 | 930 | |
2018 | 976 | |
2019 | 972 | |
2020 | 877 |
駅周辺
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 「JR九州新駅、「神村学園前」/来年3月13日開業=いちき串木野市」南日本新聞2009年12月19日朝刊24面
- ^ a b c 「「神村学園前駅」が開業/いちき串木野市・JR鹿児島線」南日本新聞2010年3月14日朝刊28面
- ^ a b c d e 広報 いちき串木野 2010年1月(新年号)、いちき串木野市、Page4~5
- ^ a b . 南日本新聞. (2020年7月11日). オリジナルの2020年8月7日時点におけるアーカイブ。 2021年1月3日閲覧。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ 駅近くのローソンでチャージが可能。
- ^ 神村学園前駅時刻表(H30.3.17改正)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 神村学園前駅(駅情報) - 九州旅客鉄道