石廊崎断層(いろうざきだんそう)は、伊豆半島南端部の静岡県賀茂郡南伊豆町の陸域部及びその東西沖に延びる、北西−南東走向の右横ずれ断層である。地表で確認される長さは約8kmである。1974年の伊豆半島沖地震は、この断層が活動したものである。
1974年伊豆半島沖地震の地震断層の調査結果や震源逆解析結果に基づくと、石廊崎断層の断層面はほぼ垂直(北東傾斜約80°)であると推定される。また、1974年伊豆半島沖地震の震源逆解析結果や余震分布に基づくと、地下の断層面の長さは20km程度である可能性がある。断層面の幅は10km程度の可能性がある。平均活動間隔は不明。
過去の活動
石廊崎断層の最新活動は1974年伊豆半島沖地震である。本断層の平均的なずれの速度、平均活動間隔はいずれも不明。
活動時の地震規模
石廊崎断層では、1974年に伊豆半島沖地震が発生し、その地震の規模はM6.9であった。また、断層の長さから経験式を用いて活動時の地震規模を評価すると、M7.0になる。これらのことから、活動時の地震規模はM6.9−7.0程度と推定される。
出典
- 石廊崎断層 - 地震調査研究推進本部(一部改変)