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石川県議会議長

石川県議会議長（いしかわけんぎかいぎちょう）は石川県議会における議長。

歴代議長

歴代議長
代 氏名 就任 退任 退任事由
1 (加藤恒) 1879年（明治12年）5月25日[1] 1879年（明治12年）10月25日 能美郡長就任
2 (米山道生) 1880年（明治13年） 1880年（明治13年） 任期満了
3 (河瀬貴一郎) 1880年（明治13年）10月23日[2] 1882年（明治15年）5月16日 県会解散
1882年（明治15年）7月27日[3] 1883年（明治16年）4月 任期満了
1883年（明治16年）4月30日[4] 1885年（明治18年）1月7日 任期満了
1885年（明治18年）1月8日[5] 1886年（明治19年）9月14日 任期満了
1886年（明治19年）9月15日[6] 1887年（明治20年）9月28日 羽咋郡長就任
4 神野良 1887年（明治20年）11月19日[7] 1888年（明治21年）10月14日 任期満了
1888年（明治21年）10月16日[8] 1888年（明治21年）12月25日 県会解散
5 遠藤秀景 1889年（明治22年）2月6日[9] 1890年（明治23年）7月 議員辞職
6 (村本尚三) 1890年（明治23年）9月26日[10] 1890年（明治23年）9月30日 辞職
1890年（明治23年）9月30日[11] 1891年（明治24年）10月14日 任期満了
7 梅田五月 1891年（明治24年）11月1日[12] 1891年（明治24年）11月26日 辞職
8 (南谷与三郎) 1891年（明治24年）11月30日[13] 1894年（明治27年）11月30日 県会解散
(横地正果) 1893年（明治26年）11月22日[14] 1894年（明治27年）3月21日 行政裁判所で議長選挙の無効確定
9 (山上了) 1895年（明治28年）4月29日[15] 1895年（明治28年）11月25日 辞職
10 横地正果 1895年（明治28年）11月25日[16] 1896年（明治29年）6月3日 議員資格消滅
11 (葛城忠寸計) 1896年（明治29年）11月22日[17] 1897年（明治30年）3月8日 県会解散
12 横地正果 1897年（明治30年）7月15日[18] 1897年（明治30年）12月1日 辞職
13 (児島璋心) 1897年（明治30年）12月1日[19] 1898年（明治31年）2月26日 県会解散
14 (高田九八郎) 1898年（明治31年）5月11日[20] 1899年（明治32年）9月23日 任期満了
1899年（明治32年）10月20日[21] 1903年（明治36年）9月23日 任期満了
1903年（明治36年）10月15日[22] 1907年（明治40年）9月23日 任期満了
15 (宮野直道) 1907年（明治40年）10月22日[23] 1911年（明治44年）8月18日 議員辞職
16 (餝谷与右衛門) 1911年（明治44年）10月12日[24] 1915年（大正4年）9月23日 任期満了
17 (辰村米吉) 1915年（大正4年）10月14日[25] 1917年（大正6年）5月 失格
18 (西永公平) 1917年（大正6年）11月4日[26] 1919年（大正8年）9月23日 任期満了
19 米原於菟男 1919年（大正8年）10月11日[27] 1922年（大正11年）1月 議員辞職
20 (乾亮) 1922年（大正11年）11月20日[28] 1923年（大正12年）9月23日 任期満了
21 神田重義 1923年（大正12年）10月20日[29] 1927年（昭和2年）9月23日 任期満了
1927年（昭和2年）10月13日[30] 1931年（昭和6年）8月6日 失格
22 関戸寅松 1931年（昭和6年）8月8日[31] 1931年（昭和6年）9月23日 任期満了
1931年（昭和6年）10月22日[32] 1935年（昭和10年）9月23日 任期満了
23 武谷甚太郎 1935年（昭和10年）10月21日[33] 1938年（昭和13年）8月 辞職
24 (谷内星七) 1938年（昭和13年）11月19日[34] 1939年（昭和14年）9月23日 任期満了
25 (吉国文吉) 1939年（昭和14年）10月21日[35] 1940年（昭和15年）11月30日 辞職
26 武谷甚太郎 1940年（昭和15年）12月2日[36] 1947年（昭和22年）2月27日 辞職
27 (米村為八郎) 1947年（昭和22年）2月27日[37] 1947年（昭和22年）4月30日 任期満了
28 (岡島友作) 1947年（昭和22年）5月26日[38] 1949年（昭和24年）4月26日 辞職
29 (山本利行) 1949年（昭和24年）4月26日[39] 1950年（昭和25年）3月31日 辞職
30 鳥畠徳次郎 1950年（昭和25年）4月14日[40] 1951年（昭和26年）4月29日 任期満了
31 (太田孝三) 1951年（昭和26年）5月21日[41] 1953年（昭和28年）9月19日 辞職
32 (宮永盛雄) 1953年（昭和28年）9月19日[42] 1955年（昭和30年）4月29日 任期満了
33 (横田象三郎) 1955年（昭和30年）5月24日[43] 1956年（昭和31年）6月11日 議員辞職
34 (西田与作) 1956年（昭和31年）7月24日[44] 1957年（昭和32年）8月12日 辞職
35 (浜上耕三) 1957年（昭和32年）8月12日[45] 1958年（昭和33年）8月21日 辞職
36 (川崎昇太郎) 1958年（昭和33年）8月21日[46] 1959年（昭和34年）4月29日 任期満了
37 (清谷博文) 1959年（昭和34年）5月13日[47] 1960年（昭和35年）6月1日 辞職
38 (宮本米吉) 1960年（昭和35年）7月1日[48] 1961年（昭和36年）6月30日 辞職
39 (西川喜作) 1961年（昭和36年）6月30日[49] 1962年（昭和37年）6月6日 辞職
40 (百萬彦邦) 1962年（昭和37年）6月6日[50] 1963年（昭和38年）4月29日 任期満了
41 (杉原杉善) 1963年（昭和38年）5月14日[51] 1964年（昭和39年）9月26日 辞職
42 (森田良) 1964年（昭和39年）9月26日[52] 1965年（昭和40年）9月30日 辞職
43 (浅田勝二) 1965年（昭和40年）9月30日[53] 1966年（昭和41年）9月
44 西川喜作 1966年（昭和41年）9月 1967年（昭和42年）4月
45 (矢田富雄) 1967年（昭和42年）5月 1969年（昭和44年）7月
46 (青山征二) 1969年（昭和44年）7月 1970年（昭和45年）6月
47 (今井源三) 1970年（昭和45年）6月 1971年（昭和46年）4月
48 (吉田長久) 1971年（昭和46年）5月 1972年（昭和47年）7月
49 (小間井与一) 1972年（昭和47年）7月 1973年（昭和48年）7月
50 (吉井一良) 1973年（昭和48年）7月 1975年（昭和50年）4月
51 米沢外秋 1975年（昭和50年）5月 1977年（昭和52年）3月
52 (竹野清次) 1977年（昭和52年）3月 1978年（昭和53年）6月
53 (佐々木博) 1978年（昭和53年）6月 1979年（昭和54年）5月
54 (大松庄左エ門) 1979年（昭和54年）5月 1980年（昭和55年）3月
55 (谷又三郎) 1980年（昭和55年）3月 1980年（昭和55年）12月
56 (一川保正) 1980年（昭和55年）12月 1981年（昭和56年）10月
57 (宮地義雄) 1981年（昭和56年）10月 1982年（昭和57年）7月
58 (上口昌徳) 1982年（昭和57年）7月 1983年（昭和58年）4月
59 (中川石雄) 1983年（昭和58年）4月 1984年（昭和59年）12月
60 矢田松太郎 1984年（昭和59年）12月 1985年（昭和60年）12月
61 (西森金市) 1985年（昭和60年）12月 1986年（昭和61年）10月
62 (宮下正一) 1986年（昭和61年）10月 1987年（昭和62年）4月
63 金原博 1987年（昭和62年）4月30日 1988年（昭和63年）6月13日
64 (小林紀三) 1988年（昭和63年）6月 1988年（昭和63年）12月
65 (山田宗一) 1988年（昭和63年）12月 1989年（平成元年）10月
66 (本吉与三吉) 1989年（平成元年）10月 1990年（平成2年）10月
67 (中村幸教) 1990年（平成2年）10月 1991年（平成3年）4月29日
68 (米沢利久) 1991年（平成3年）5月9日 1991年（平成3年）12月13日
69 (福村章) 1991年（平成3年）12月13日 1993年（平成5年）3月19日
70 大幸甚 1993年（平成5年）3月19日 1994年（平成6年）9月9日
71 北村茂男 1994年（平成6年）9月9日 1995年（平成7年）4月29日
72 (河口健吾) 1995年（平成7年）5月2日 1996年（平成8年）9月26日
73 (池田健) 1996年（平成8年）9月26日 1997年（平成9年）10月3日
74 角光雄 1997年（平成9年）10月3日 1998年（平成10年）9月16日
75 (長憲二) 1998年（平成10年）9月16日 1999年（平成11年）4月29日
76 (稲村建男) 1999年（平成11年）4月30日 2000年（平成12年）3月22日
77 (上田幸雄) 2000年（平成12年）3月22日 2001年（平成13年）3月21日
78 (善田晋作) 2001年（平成13年）3月21日 2002年（平成14年）3月27日
79 (石田忠夫) 2002年（平成14年）3月27日 2002年（平成14年）10月8日
80 矢田富郎 2002年（平成14年）10月8日 2003年（平成15年）4月29日
81 (向出勉) 2003年（平成15年）4月30日 2004年（平成16年）3月19日
82 (吉田歳嗣) 2004年（平成16年）3月19日 2005年（平成17年）3月18日
83 (米田義三) 2005年（平成17年）3月18日 2005年（平成17年）12月14日
84 (小倉宏眷) 2005年（平成17年）12月14日 2006年（平成18年）6月27日
85 (長井賢誓) 2006年（平成18年）6月27日 2007年（平成19年）4月29日
86 (和田内幸三) 2007年（平成19年）5月2日 2008年（平成20年）2月25日
87 (紐野義昭) 2008年（平成20年）2月25日 2009年（平成21年）2月26日
88 (木本利夫) 2009年（平成21年）2月26日 2010年（平成22年）2月19日
89 (藤井義弘) 2010年（平成22年）2月19日 2010年（平成22年）12月15日
90 (庄源一) 2010年（平成22年）12月15日 2011年（平成23年）4月29日
91 (山田省悟) 2011年（平成23年）5月2日 2012年（平成24年）3月23日
92 山田憲昭 2012年（平成24年）3月23日 2013年（平成25年）3月21日
93 下沢佳充 2013年（平成25年）3月21日 2014年（平成26年）3月27日
94 (吉崎吉規) 2014年（平成26年）3月27日 2015年（平成27年）4月29日
95 (中村勲) 2015年（平成27年）4月30日 2016年（平成28年）3月22日
96 (宮下正博) 2016年（平成28年）3月22日 2017年（平成29年）3月17日
97 (米澤賢司) 2017年（平成29年）3月17日 2018年（平成30年）3月27日
98 作野広昭 2018年（平成30年）3月27日 2019年（平成31年）4月29日
99 福村章 2019年（令和元年）5月8日 2020年（令和2年）3月23日
100 稲村建男 2020年（令和2年）3月23日 2021年（令和3年）3月22日
101 向出勉 2021年（令和3年）3月22日 2022年（令和4年）2月18日
102 石田忠夫 2022年（令和4年）2月18日 2023年（令和5年）4月29日
103 (焼田宏明) 2023年（令和5年）5月2日 現職

二人の議長

1893年（明治26年）11月16日、明治26年度通常県会が開会した。翌17日、自由党の西田彦平議員が議長の改選について発言する。西田の主張は、石川県会では9月30日から11月4日にかけて半数改選[注 1]を行ったため、府県制第19条[注 2]に基づき、改選後の初会である通常県会で正副議長の選挙を行うべきである、というものだった。一方で県側は、府県制第19条は後段で正副議長の任期は議員の任期に従うとあるため、半数改選の対象者ではなかった南谷議長の改選は不要と答弁した。しかし、議長改選論が議員中多数を占めたため、赤土亮を臨時議長に選出したのち3日間の休会を宣して散会した。21日、三間正弘知事は議長改選の決議は違法であるとして取消を命じたが、議会多数派はこれを不服とし行政裁判所に出訴した。また、判決確定までの間取消命令の執行停止を求める決議をした。22日、知事が執行停止を認めると、議会多数派は横地正果を議長に選出し、ここに二人の議長が並び立つ事態が生じた。その後、横地議長のもと審議は進められ通常県会は12月15日に閉会した[54]。この異常事態は翌1894年（明治27年）3月21日に行政裁判所が県側の主張を認める判決を下したことにより解消した[55]。

脚注

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注釈

  1. ^ 当時の府県制は議員の任期を4年とし2年毎にその半数を改選するという制度だった。
  2. ^ 府県制第十九条「府県会ハ改選後ノ初会ニ於テ議長及副議長各一名ヲ互選スヘシ其任期ハ議員ノ任期ニ従フ」

出典

  1. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 702頁.
  2. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 760頁.
  3. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 767頁.
  4. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 772頁.
  5. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 800頁.
  6. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 831頁.
  7. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 851頁.
  8. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 874頁.
  9. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 885頁.
  10. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 926頁.
  11. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 933頁.
  12. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 966頁.
  13. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 972頁.
  14. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1012頁.
  15. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1052頁.
  16. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1060頁.
  17. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1080頁.
  18. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1102頁.
  19. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1111頁.
  20. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1138頁.
  21. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1160頁.
  22. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1230頁.
  23. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1297頁.
  24. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1354頁.
  25. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 640頁.
  26. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 660頁.
  27. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 699頁.
  28. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 754頁.
  29. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 768頁.
  30. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 836頁.
  31. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 909頁.
  32. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 911頁.
  33. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 1012頁.
  34. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 1069頁.
  35. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 1088頁.
  36. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 1119頁.
  37. ^ 石川県議会史 第2巻 1968, 1201頁.
  38. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 551頁.
  39. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 688頁.
  40. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 738頁.
  41. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 794頁.
  42. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 914頁.
  43. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1008頁.
  44. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1078頁.
  45. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1135頁.
  46. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1199頁.
  47. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1242頁.
  48. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1343頁.
  49. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1393頁.
  50. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1445頁.
  51. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1495頁.
  52. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1582頁.
  53. ^ 石川県議会史 第3巻 1967, 1637頁.
  54. ^ 石川県議会史 第1巻 1969, 1010-1025頁.
  55. ^ 『官報』第3218号、明治26年3月26日「彙報」

参考文献

  • 『石川県議会史 第1巻』1969年
  • 『石川県議会史 第2巻』1968年
  • 『石川県議会史 第3巻』1967年
  • 『石川県議会史 第4巻』1994年
  • 『石川県議会会議録』

関連項目

外部リンク

  • 議長あいさつ - 石川県議会事務局
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