キク類(キクるい、asterids)とは、APG植物分類体系の各版において、被子植物の分類のために使われているクレードのひとつである。
概要
第2版から第3版への改訂に際しては、真正キク類I、同IIといっていた下位クレードをそれぞれシソ類、キキョウ類に改めた。またキキョウ類では目への所属が未確定だった科を、目を新たに設定した上で所属させている。
このクレードに属する多くの分類群は、クロンキストの体系 (1981) ではキク亜綱に、さらに先行するエングラーでは合弁花植物亜綱に含まれていた。「キク類」(asterids) はAPG IIIが論文中で使っているように、複数形で小文字である。意図するところは命名規約上の正式な階級を与えるものではなく、このグループの概要を代表的な植物の名称で表すことにある。このクレードはコア真正双子葉類の中でバラ類に並ぶ大きなグループである。
下位の分類
APG IVにおいて含まれる分類群は以下の通り 。
脚注
参考文献
- Angiosperm Phylogeny Group (2003). “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG II” (PDF). Botanical Journal of the Linnean Society 141: 399–436(APG II。オープンアクセス) .
- The Angiosperm Phylogeny Group (2009). “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG III” (PDF). Botanical Journal of the Linnean Society 161 (2): 105-121(APG III。オープンアクセス) .
関連項目
外部リンク
- Asterids in Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website. Version 9, June 2008 [and more or less continuously updated since]
- ウィキメディア・コモンズには、キク類に関するカテゴリがあります。
- ウィキスピーシーズには、キク類に関する情報があります。