産めよ殖やせよ

産めよ殖やせよ（うめよふやせよ、産めよ増やせよ）とは、日本帝国政府厚生省予防局民族衛生研究会が発表したナタリスト政策のスローガン（国策標語）^[1]。またその一連の家族計画運動のこと。

国民精神総動員「結婚十訓」の第十条『生めよ育てよ国の為』が語源^[2]。転じて「殖（増）やせよ」が一般的になった^[3]。1939年（昭和14年）9月30日に発表され、1941年1月には人口政策確立要綱が制定されている^[4]。

日本の合計特殊出生率(TFR)と出生数(1000人単位)の推移。TFR=2.1が人口置換水準。

関連項目

• レーベンスボルン
• 国民優生法
• 日本の人口統計
• 出生主義

脚注

1. ^ “【人口戦】日本の少子化は「人災」だった（下） 戦後７０年、いまだＧＨＱの呪縛 戦前は近隣諸国との出生率競争”. 産経ニュース. 2022年7月29日閲覧。
2. ^ “強兵を求め優生政策”. 日本経済新聞社. 2023年2月22日閲覧。
3. ^ 河合雅司『日本の少子化 百年の迷走』新潮社、2015年12月22日、85頁。ISBN (978-4106037795)。 
4. ^ “歴史から学ぶ ― 産めよ、殖やせよ：人口政策確立要綱閣議決定（1941年（昭和16年）） | お知らせ”. 国際協力NGOジョイセフ（JOICFP）. 2022年7月29日閲覧。