甘南備 神前(かんなび の かんざき)は、奈良時代の皇族・貴族。初名は神前王、臣籍降下後の氏姓は(甘南備真人)。官位は従五位下・刑部大輔。
経歴
聖武朝の天平9年(737年)9月の藤原四兄弟没後の新体制構築に伴う叙位にて无位から従五位下に直叙され、12月に治部大輔に任ぜられる。天平12年(740年)(甘南備真人)姓を与えられて臣籍降下すると同時に(摂津亮)として地方官に転じ、翌天平13年(741年)(近江守)に遷った。天平18年(746年)刑部大輔として京官に復している。
孝謙朝の天平勝宝2年(750年)3月の治部省牒に従五位下・治部大輔として「甘南備真人」の名前が見えるが、同一人物とも見られている[1]。
官歴
注記のないものは『続日本紀』による。