珍島犬(ちんとうけん、朝鮮語:진돗개、英語:Jindo dog、Korean Jindo dog)は、韓国原産の犬種の一つである。朝鮮語ではチンドッケ(진돗개)という。1962年12月3日、韓国の天然記念物第53号に指定された。
歴史
- 1937年 - 京城帝国大学の森為三が珍島内を調査し、朝鮮固有の犬として「朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物委員会」に報告。この時初めて珍島犬と活字化され以後、珍島犬と呼ばれる事となる
- 1938年 - 朝鮮総督府学務局によって犬研究方針が敷かれ、朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物第53号天然記念物に指定される。
- 1945年 - 日本が敗戦。珍島犬は放置状態になり、絶滅の危機にさらされるようになった
- 1952年 - 李承晩大統領の指示で珍島犬保護法が制定される
- 1962年 - 「朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物委員会」が廃止になり、代わりに「(文化財保護法)」(法律第961号)が新しく制定され、珍島犬は天然記念物第53号に指定される
- 1967年 - 韓国珍島犬保護育成法が制定
- 2000年 - 南北首脳会談に当たり、韓国の金大中大統領から北朝鮮の金正日総書記へ、2頭の珍島犬が贈呈される。同じく2頭の豊山犬と交換であった。
特徴
飼育上の注意
- 運動は1日2回、それぞれ30分程度必要である。
その他
韓国では北朝鮮の武装ゲリラが侵入した際の非常警報のレベルを「珍島犬1」というように表示している[1]。
詳細は「珍島犬警報」を参照
元サッカー大韓民国代表監督の許丁茂は、現役当時「珍島犬」という愛称が付けられた。許の出身地も珍島である。
脚注
参考文献
- 国際畜犬連盟編 『KOREA JINDO DOG』 国際畜犬連盟、2005年。
- 佐草一優 『人気犬種166カタログ』 グラスウインド、2004年。
- United Kennel Club: Jindo, Information on Jindo, revised on July 1, 2009