概要
現代の麻雀では、ほとんどのルールで一発・(裏ドラ)が採用され、また(赤ドラ)が採用されることも少なくない。そのような現在一般的なルールでは、リーチ以外の手役を作らずとも、メンゼンの状態でテンパイしてリーチをかけることで、一定以上の得点を期待できることが多い。そのため少しでも効率の高い打牌(切り牌)を選び、受け入れを広くしてできるだけ早くテンパイすることが重要視される傾向にある。
牌効率を重視した選択の例
牌効率を重視した選択の典型は以下の場面におけるものである。
ここに を自摸したとする。 平和を確定させたいのであれば2枚となった は(雀頭)として手牌に残して または を捨てるべきであるが、牌効率を最優先させる場合には、この段階で平和を確定させることは考えずに を捨てるべきである。
なぜなら、 を残し または を捨てた場合、以後 の4種類の牌を自摸することで(門前で)聴牌となるが、 を捨てた場合には の10種類の牌を自摸することで聴牌となるからである。聴牌を可能とする牌の種類が多いということは、当然、一般論(どのような種類の牌がすでに捨てられているかといった具体的な条件を無視した論)としては聴牌の可能性が高い、すなわち牌効率がよいということになる。