» www.Giftbox.Az - Bir birindən gözəl hədiyyə satışı
ウィキペディアランダム
毎日カテゴリ
共有: WhatsappFacebookTwitterVK

片棒

片棒(かたぼう)は古典落語の演目の一つ。東京でも上方でも同題で演じられる。

概要

原話は1705年宝永2年)に出版された、『(軽口あられ酒)』の一編「気ままな親仁」。吝嗇(りんしょく=ケチ)な主人と息子の三兄弟の会話を軸にした、にぎやかさとナンセンスさを持った噺。

主人公の商人・赤螺屋(あかにしや)ケチ兵衛は、この演目のほかにも『(位牌屋)』『(味噌蔵)』『(死ぬなら今)』などに登場する。「赤螺屋」とは吝嗇家(ケチな人)の異称であり、巻き貝のアカニシが、一度フタを閉じたらなかなか開かない、という形容からきた言葉。

登場人物がさまざまな和楽器の音色を口でまねる特徴的なシーンがある。上方でも(ハメモノ)を使わず、東京と同様に口演する。

主な演者として、3代目三遊亭金馬9代目桂文治などがいる。とくに9代目文治は吝嗇家として有名で、実感がこもった演じ方が観客の爆笑をさそった。

あらすじ

  • 本題に入る前に、ケチな人の登場する小咄がいくつか語られることが多い。(始末の極意#あらすじ)を参照。

石町(こくちょう)に店を構える赤螺屋の主人・ケチ兵衛は、3人の息子のうちひとりに店の経営と資産を譲ろうと思い、3人の金銭感覚を試すために、「もし私が明日にでも目をつむったら、後の始末(葬式)はどうするつもりか聞かせてもらいたい」とそれぞれに質問した。

長男・松太郎は、立派な葬式を出すべきだ、と言う。通夜はふた晩行い、本葬は大きな公園(または大寺院)を借り、50人の僧侶に読経させ、会葬客の食事は折り詰め(紙箱の弁当)でなく豪華な重箱詰めにし、東西の酒を揃え、客の帰りには高額な交通費や豪華な引き出物を渡すべきだ、と言って主人を呆れさせる。

次男・竹次郎は、葬式は粋に色っぽくやるべきだ、と主張する。町内中に(紅白の幕)を張り巡らせて、カシラ連中による木遣唄や、芸者衆の手古舞ではじめ、ソロバンを持った主人そっくりのからくり人形を載せた山車や、主人の遺骨を積んだ神輿神田囃子に合わせて練り歩かせ、花火を打ち上げて落下傘をつけた位牌を飛ばす、といったものだ(次男はこれらの様子を矢継ぎ早に語り、木遣や音頭を唄い、囃子の篠笛、(太鼓)、摺鉦を口でまねる)。終いには、万歳三唱を交えた滑稽な弔辞を読むまねをするに至って、怒った主人に部屋から追い出される。

三男・梅三郎は兄たちと反対に極端なケチで、「死骸はどこかの高い丘にほっぽり出して、鳥につつかせましょう」と言う。さすがに主人が同意しかねると、しぶしぶ通夜を出す案を話す。「出棺は10時と知らせておいて、本当は8時ごろに出してしまえば、お客様のお茶菓子やお食事はいらないし、持ってきたお香典だけこっちのものにすることができます。早桶は物置にある菜漬けの樽を使いましょう。樽には荒縄を掛けて天秤棒で差し担い(さしにない=前後ふたりで担げるよう)にします。運ぶ人手を雇うとお金がかかりますから、片棒はあたくしが担ぎます。でも、ひとりでは担げませんから、やっぱりもう片棒は人を雇ったほうが」ここで主人が三男を制し、

「心配するな。俺が出て担ぐ」

バリエーション

  • 兄弟の名前は松太郎・竹次郎・梅三郎(松竹梅に由来)のほか、金太郎・銀次郎・鉄三郎、オリンピックのメダルの色に合わせて金太郎・銀次郎・銅三郎など、3つでひと組となる取り合わせの文字が使われることが多い。
  • 長男が語る葬儀内容や、次男の弔辞などは、演者や時代によって細かく異なる。3代目金馬や(8代目雷門助六)は長男の葬儀案にジェット機の曲芸飛行を登場させている。
  • 次男が口でまねる祭囃子の題材は、上方では祇園囃子などに置き換えられる。
  • 人形が登場するシーンは三遊亭銀馬によってとりいれられ、これを3代目金馬が完成させた[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 関山和夫『落語風俗帳』白水社Uブックス、1991年、pp109-110。

参考資料

ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。