熊谷 眞一(くまがい しんいち、1941年(昭和16年) - 2021年(令和3年)2月8日)は、日本の実業家。シベール創業者。
人物・来歴
山形市立商業高等学校卒業後、仙台市、新潟県三条市、東京での菓子職人の修行を経て、父親が営む和菓子店「松月堂」に入る[1]。1966年25歳の時、山形市緑町に県内では初となる洋菓子専門店「シベール」を開業し[1]、市内や仙台市等に店舗網を広げていった。
洋菓子専門から10年後にパン製造に手を広げ[1]、売れ残ったフランスパンを活用して売り出したという「ラスク」が手ごろな贈答品として全国で高い評判を受け、山形を代表する企業の1つに成長させ[2]、JASDAQ上場へと導いた[3]。
また本社敷地内に、シベールアリーナ(現:(東ソーアリーナ))や交流のあった劇作家の井上ひさしからの協力を得て、(遅筆堂文庫)をつくるなど文化振興にも貢献し、施設の運営にあたる公益財団法人・(弦地域文化支援財団)も創設し代表理事を務めた[2][3]。
2010年に社長を退いてからは、経営に関与していなかったが[2]、その後、シベールは競争激化で業績が悪化。2019年に経営破綻しASフーズがスポンサーとなり再建を図っている[3]。