歴史
鎌倉時代初期、(念信)によって開山された。念信は親鸞の高弟「二十四輩」の一人で、俗名「高沢氏信」という清和源氏出身の武士であった。出家後、浄土真宗の教えを広めるとともに、所領の常陸国那珂郡に寺を創建した[1][2]。
元々は常陸国那珂郡小舟村毘沙幢(現・茨城県常陸大宮市小舟)に位置していたが、1300年(正安2年)に鷲子春丸に移転、1490年(延徳2年)に鷲子城崎(現在地)に移転した[1]。
元禄年間(1688年 - 1704年)に当寺は分立し、現在地にある常陸国の照願寺は東本願寺を、新設の上総国の照願寺は西本願寺を本山として仰ぐようになった[2]。
境内には、「見返りの桜」と呼ばれる桜の木がある。これは1228年(安貞2年)、親鸞が訪れた際に一夜のうちに満開になった奇瑞に基づく。現在の桜は、元禄年間に徳川光圀の命により旧所在地から移植したものである[1][3]。
文化財
交通アクセス
- 烏山駅より車15分。
脚注
参考文献
- 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年