焼ノ峠古墳(やけのとうげこふん)は、福岡県朝倉郡筑前町四三嶋にある前方後方墳である。1975年2月13日、国史跡に指定された。
焼ノ峠古墳 | |
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所在地 | 福岡県朝倉郡筑前町四三嶋 |
位置 | 北緯33度25分36秒 東経130度35分55秒 / 北緯33.42667度 東経130.59861度座標: 北緯33度25分36秒 東経130度35分55秒 / 北緯33.42667度 東経130.59861度 |
形状 | 前方後方墳 |
規模 | 全長約40.5メートル |
出土品 | 土師器 |
築造時期 | 古墳時代前期 |
史跡 | 国指定史跡 |
地図 | 焼ノ峠古墳 |
概要
筑後平野の北西部、夜須町の南に小高い独立丘陵の城山があり、本古墳は、この城山から北にのびる尾根上にある。前方部を南々東に向けた前方後円墳である[1]。
墳丘は、全長約40.5メートル、後方部は一辺23.5メートル、高さ約4.5メートル、前方部は長さ17メートル、幅12メートル、高さ約2メートル、くびれ部分の幅は約8.5メートルであり、幅約2メートルの濠がめぐる[1]。後方部は2段築成になっており、地山を削り出した1段目の上に土盛りして2段目となっている。前方部は地山を削り出した状況を呈している[1]。
主体部は、後方部中央に墓壙を確認しているが、未だ発掘されていない。くびれ部東側の周濠付近からは、古式の土師器が出土した。この土師器および立地などから、本古墳は古墳時代前期のものと推定されている[1]。
本古墳は九州地方には数少ない前方後方墳の中で最大のものであり、九州における古墳時代の推移を知るうえで重要である[1]。