無料新聞（むりょうしんぶん）とは無料で配布される新聞（フリーペーパー）のうち広告を主体としない本格的な新聞に近い物を指す。
2021年現在、日本では全国紙として日刊で発行されているものはない。地方紙では滋賀報知新聞などが日刊で発行されている。
フランスなどではメトロなどの無料新聞が大手新聞を経営危機に陥れるなど新聞の主役の座を奪いつつある。
韓国でも無料新聞は盛況で、急成長したため一般紙を発行していた新聞社も無料新聞に参入している。
香港では朝の通勤時間を中心に地下鉄などの出入口各所で配付され、主な物だけでも4誌（都市日報 (Metropolis Daily)、AM730、頭条日報(Head Line Daily)、英文虎報(The Standard)）もあるほどの人気である。
アメリカの（有料）タブロイド紙であるサンフランシスコ・エグザミナー(San Francisco Examiner)は2004年4月から無料新聞に切替えた 。
無料新聞の台頭する国では、売店で働く高齢者などの職を奪う可能性が指摘されている。また広告を主体とする新聞では内容が広告主に制約される恐れがあり、言論機関とは呼べないという批判もある。