点 (てん)(en:Compass point) は、角度の非SI単位である。国際単位系(SI)における角度(平面角)の単位はラジアンであり、度、分、秒が、「SI 単位と併用される非 SI 単位」となっている[1]。点は、SIでは全く認められていない計量単位である。
ただし、日本の計量法では、特殊の計量である「航海又は航空に係る角度の計量」に限定して、使用が認められる法定計量単位である[2][3]。これは世界的にも同様である。
点は(周角) (2π = 360°) の1/32、つまり、11.25°、11°15′又は 約0.196 35 rad に等しい。
点の記号は、pt が用いられる[4]。
点の由来は、13世紀の近世ヨーロッパで、周囲の水平線を32等分したことによる。
関連項目
引用
- ^ 国際文書第8版 (2006) 国際単位系(SI) 日本語版 (PDF) (産業技術総合研究所 計量標準総合センター訳・監修) p.36 「表6 SI単位と併用される非SI単位」
- ^ 計量単位令 別表第6 項番6「六 航海又は航空に係る角度の計量 点 度の十一・二五倍」とある。
- ^ 海の交通法規入門 追越し船の航法 国土交通省、海難審判所 360度を32等分した方位の角度(11度15分)を1ポイント(Point)「点」といいます。昔の帆船の時代から船では、方位の角度を表す単位としてこのポイントを使ってきました。 「船舶の正横後22度30分」とは「船舶の正横後2ポイント」という言い方もできます。
- ^ 計量単位規則 別表第4(第2条関係)「航海又は航空に係る角度の計量」の欄に「点 pt」とある。