荒川峡温泉郷 > 湯沢温泉 (関川村)
湯沢温泉(ゆさわおんせん)は、新潟県岩船郡関川村にある温泉。荒川沿いにある高瀬温泉、雲母(きら)温泉、鷹ノ巣温泉、桂の関温泉と併せてえちごせきかわ温泉郷を構成している。
泉質
温泉街
荒川右岸側、湯蔵山の麓に湧く温泉。現在は、昔ながらの木造温泉宿が数軒並ぶ湯治向けの湯である。
伝説
湯沢温泉は、この温泉郷で最も古いいで湯と言われ、800年前の鎌倉時代の開湯と伝わる。須貝刑部という人物が熊を追っている際、その熊が外傷を癒やしているのを発見し、湯屋を設けたという伝説が残る。
歴史
- 現在の湯沢が、慶長2年(1597)の越後国瀬波郡絵図[2]に、温かい水である「湯」の流れがある村を意味する「遊村」と記されている。
- 正保越後国絵図の控え(1645)[3]では、湯沢村とある。
- ⼀本堂藥選(1738) [4]に湯澤の湯が記載されている。
- 高橋[5]は、温泉番付の「越後塩沢の湯」は関川村の湯沢温泉であるとした。
- 桜田門外の変の実行犯の一人である水戸浪士の関鉄之介は、変翌年の文久元年(1861年)に湯沢温泉で潜伏していたところ、水戸藩士に捕えられた。
- 吉田[6]は湯澤の項目で、湯澤温泉のことである薬師湯は温百三十度(54.4℃)と記録している。
- 2022年8月の豪雨に伴う土砂災害で壊滅的な被害を受け[7]、唯一営業中だった旅館の「仲屋旅館」では1階が埋まり、車が流された[8]。
アクセス
脚注
- ^ a b c d “湯沢温泉”. えちごせきかわ温泉郷旅館組合. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 村上市『村上市史』〈別編〉2000年。
- ^ 『正保越後国絵図』1645年。
- ^ 香川修徳『⼀本堂藥選』〈続編〉1738年。
- ^ 高橋範行「越後の温泉の歴史について」『奥山荘郷土研究会誌 おくやまのしょう』第46号、奥山荘郷土研究会、2021年5月15日、22-39頁。
- ^ 吉田東伍『大日本地名辞書』冨山房〈第三冊〉、1902年、p2108頁。
- ^ “一面の泥、豪雨の爪痕 9県の45河川で氾濫”. 朝日新聞. (2022年8月5日)
- ^ “大雨被害の温泉旅館「先が見えない」 新潟関川村 インフラの復旧見通せず”. 新潟日報. (2022年8月6日)
- ^ “JR越後下関駅近くの松田輪業さんで【湯~チャリ】の貸出し始めました!!”. えちごせきかわ温泉郷旅館組合. 2020年10月5日閲覧。
- ^ “湯~チャリ サイクリングおすすめマップ”. えちごせきかわ温泉郷旅館組合. 2020年10月5日閲覧。
参考文献
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- 野口冬人著『全国温泉大事典』旅行読売出版社
外部リンク
- えちごせきかわ温泉郷旅館組合