清田の大クス(せいだのおおくす、清田の大樟[1])は、愛知県蒲郡市清田町下新屋91番地にあるクスノキ。
概要
国指定天然記念物[2][3]。推定樹齢は1,000年。愛知県では最大のクスノキであり、中部地方を代表するクスノキとされる[4][5][2]。
歴史
源義家が奥州(現在の東北地方)の反乱平定に出陣する際に植えたとする伝説がある[4]。明治初期までは一帯に多数のクスノキが植わっていたが、その後畑地化や宅地化が進んだため、蒲郡みかんのみかん畑などの中に位置する形となった[4]。
1929年(昭和4年)12月17日、国の天然記念物に指定された[2][3]。
枝などの一部が枯れるなどの問題が見られたことから、1998年(平成10年)には樹木医の林進(岐阜大学名誉教授)が樹勢などの調査を行った[4]。蒲郡市博物館は林進の助言に基づき、周囲にあるコンクリート柵や石組みなどのうち根の生育の妨げとなるものを除去するなどの保護策を進めた[4]。
2008年(平成20年)には近隣の住民などが「清田の大クス愛好会」を発足させた。林進の助言を受けながら、踏み固められた土を掘り返して柔らかくすると共に石なども取り除き、さらに表土の乾燥を防ぐためにヨシを敷き詰めるなどの根の生長を促すといった作業をボランティアで行うようになった[4]。
特色
樹高が22m、根回り13.6m、幹回り14.3mある[5]。
清田の大クスとみかん畑。
2021年12月10日撮影。天然記念物指定石碑。
2022年4月20日撮影。北西側から撮影。
2022年4月20日撮影
交通アクセス
脚注
関連項目
外部リンク
- 清田の大クス 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 清田の大クス 文化財ナビ愛知
座標: 北緯34度50分45.1秒 東経137度14分1.9秒 / 北緯34.845861度 東経137.233861度