人物・来歴
1944年、福岡県若松市(現北九州市)生まれ。68年、日本大学芸術学部映画学科卒業。卒業後、テレビCFプロダクションにカメラマンとして入社。71年、退職して渡欧、イギリスを皮切りに東ドイツ、デンマーク、ポーランドなどを転々とする放浪の旅をする。74年に帰国し、屋根葺き職人として生計を立てるかたわら執筆活動を開始。76年、SF作家筒井康隆も選考委員をつとめる第2回「問題小説」新人賞を『13』で受賞、本格的なブラックユーモアの書き手として注目される。デビュー作である『プルシャンブルーの奇妙な黄昏 津山紘一第一創作集』には帯文に筒井康隆が推薦のことばを寄せている。1970年代後半から1980年代半ばにかけてショートショート、短編小説を主体に作家活動をおこなった。
著書
- 『プルシャンブルーの奇妙な黄昏 津山紘一第一創作集』徳間書店, 1979.2
- 『プレイボーイスパイ城京助の華麗なる大冒険』集英社, 1979.12
- 『時のない国その他の国』集英社, 1980.8
- 『丘の家のノン』さべあのま 絵. (CBS・ソニー出版), 1981.12
- 『架空の街の物語』 SFハードメルヘン (集英社文庫. コバルト・シリーズ) 1981.2
- 『ハンブルク物語』徳間書店, 1982.3
- 『人騒がせな死体たち』集英社, 1982.7
- 『屋根屋狂躁曲』集英社, 1983.1
- 『宇宙料理店 特選・おいしそSF短編集』(集英社文庫. コバルトシリーズ) 1983.10
- 『ABC大辞典』徳間書店, 1984.2
- 『樅の木の物語 クリスマス・ファンタジー』 (集英社文庫. コバルトシリーズ) 1985.11
- 翻訳
- ウル・デ・リコ『虹伝説』小学館, 1981.2