概要
韓国民主党(韓民党)の親日派イメージ刷新と、李承晩支持勢力を牽制(けんせい)するために、申翼熙の大韓国民党と池青天の大同青年団を統合して、1949年2月10日に結成された。韓民党の構成員や政治綱領・政策をそのまま継承しており、解放後、最初の保守野党として発足した。内閣責任制とそのための改憲を強く主張し、推進しつづけたが、選挙では李承晩大統領の与党である自由党に敗北を続けた。その後、1954年11月29日、李承晩の終身政権を可能とするいわゆる「四捨五入改憲」が行われたことに反発した護憲同志会(護同)を中心に結成された民主党(1955年9月18日)に合流した。
結成時の党役員
政綱・政策
政綱
- 大韓民国国民の発展を圖謀して民族の権利確保を期する。
- 特殊階級の独裁を否定する万民平等の民主政治実現を期する。
- 経済的機会均等を原則とする自由経済の樹立を期する。
- 民族文化を昂揚して世界文化に貢献することを期する。
- 人類の自由と幸福を基礎とした世界平和の樹立を期する。
政策
- 国民基本自由の確保
- 国民基本生活の確保
- 重要な産業の国営または統制管理
- 農業経済の向上促進
- 工業化政策の樹立
- 勤労大衆本位の社会立法
- 文化施設の拡充と農村文化の普及促進
- 教育及び保険の機会均等
- 互恵の平等外交
- 国防力の充実
党勢推移
参考文献
- 韓国史事典編纂委員会 金容権編著『朝鮮韓国近現代史事典』(日本評論社)
- 中央選挙管理委員会編『大韓民國政黨史 第1輯(1945~1972)』