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欧州カップ戦におけるリーガ・エスパニョーラのクラブの成績について記述する。リーガ・エスパニョーラは欧州カップ戦でもっとも好成績を収めているリーグのひとつであり、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ、インターシティーズ・フェアーズカップ、UEFAカップウィナーズカップ、UEFAスーパーカップ(いずれも前身大会を含む)で計43個のタイトルを獲得している。その内訳はFCバルセロナが15個、レアル・マドリードが12個、バレンシアCFが6個、アトレティコ・マドリードが5個、セビージャFCが3個、レアル・サラゴサが2個である。
かつてデポルティーボ・ラ・コルーニャはUEFAチャンピオンズリーグの常連出場クラブであり、アスレティック・ビルバオとRCDエスパニョールとデポルティーボ・アラベスとRCDマヨルカは欧州カップ戦決勝への出場経験がある。比較的小規模なクラブも成功を収めており、ビジャレアルCF、セルタ・デ・ビーゴ、マラガCFはUEFAインタートトカップの優勝経験がある。2005-06シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(バルセロナ)とUEFAカップ(セビージャ)でリーガのクラブがダブル(同時優勝)を達成した。レアル・マドリードは1955-56シーズンから1959-60シーズンにかけてUEFAチャンピオンズリーグで5連覇を成し遂げ、1965-66シーズンに6回目の優勝を飾った。インターシティーズ・フェアーズカップでは、1957-58シーズンから1965-66シーズンまでにバルセロナ、バレンシア、サラゴサが計6度の優勝を果たし、そのうち3回の決勝は同国対決となった。
2000年代の躍進
1999-2000シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリード、バレンシアCF、バルセロナが準決勝に勝ち残り、ベスト4のうち3クラブをスペイン勢が占めた。決勝はレアル・マドリードとバレンシアの同国対決となり、レアル・マドリードが優勝した。2000-01シーズンの同大会でも、レアル・マドリードとバレンシアが準決勝に残った。バレンシアは2シーズン連続で決勝に進出したが、バイエルン(ドイツ)に敗れた。同シーズンのUEFAカップでもベスト4にデポルティーボ・アラベスとバルセロナが残ったが、アラベスは決勝でリヴァプールFC(イングランド)に敗れた。2001-02シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、準決勝でエル・クラシコが実現し、それに勝利したレアル・マドリードは決勝でバイヤー・レバークーゼンを破って優勝した。2002-03シーズンの同大会でもレアル・マドリードは準決勝に勝ち残ったが、ユヴェントスFC(イタリア)に敗れた。2003-04シーズンの同大会では、デポルティーボ・ラ・コルーニャが準決勝に進出したが、優勝するFCポルト(ポルトガル)に敗れた。同シーズンのUEFAカップでは、準決勝でバレンシアとビジャレアルが対戦し、バレンシアは決勝でオリンピック・マルセイユ(フランス)を破って優勝した。2005-06シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではバルセロナとビジャレアルが準決勝に進出し、決勝でアーセナルFC(イングランド)を2-1で下したバルセロナが優勝した。同シーズンのUEFAカップではセビージャが決勝に進出し、ミドルズブラFC(イングランド)に4-0で快勝して優勝した。2006-07シーズンのUEFAカップでは、ベスト4にスペインからセビージャ、エスパニョール、CAオサスナの3クラブが残った。決勝はセビージャとエスパニョールの同国対決となり、PK戦の末に勝利したセビージャが2連覇を達成した。2006年のUEFAスーパーカップではセビージャがバルセロナを3-0で下したが、2007年の同大会ではACミラン(イタリア)に1-3で敗れた。2008-09シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、バルセロナがマンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)を2-0で下して3回目の優勝を飾った。2010-11シーズンの決勝も同じ対戦カードとなり、今度は3-1で下して4回目の優勝を飾った。2009-10シーズンのUEFAヨーロッパリーグ第1回大会では、フラムFC(イングランド)を延長の末に下したアトレティコが初代王者となり、欧州カップ戦で48年ぶりのタイトルを獲得した。
クラブ/大会別タイトル数
クラブ別タイトル数 | ||
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タイトル数(注) | クラブ | 大会 |
16個(14個、11個) | FCバルセロナ | UEFAチャンピオンズリーグ5個, UEFAカップウィナーズカップ4個, UEFAスーパーカップ4個インターシティーズ・フェアーズカップ3個 |
14個(14個、11個) | レアル・マドリード | UEFAチャンピオンズリーグ11個, UEFAカップ2個, UEFAスーパーカップ1個 |
6個(7個、4個) | バレンシアCF | インターシティーズ・フェアーズカップ2個, UEFAカップ1個, UEFAスーパーカップ2個, UEFAカップウィナーズカップ1個, (UEFAインタートトカップ1個) |
5個(6個、3個) | アトレティコ・マドリード | UEFAカップウィナーズカップ1個, UEFAヨーロッパリーグ2個, UEFAスーパーカップ2個,(UEFAインタートトカップ1個) |
3個(3個、2個) | セビージャFC | UEFAカップ2個, UEFAスーパーカップ1個 |
2個(2個、2個) | レアル・サラゴサ | UEFAカップウィナーズカップ1個, インターシティーズ・フェアーズカップ1個 |
なし(2個、なし) | ビジャレアルCF | (UEFAインタートトカップ2個) |
なし(1個、なし) | セルタ・デ・ビーゴ | (UEFAインタートトカップ1個) |
なし(1個、なし) | マラガCF | (UEFAインタートトカップ1個) |
なし(1個、なし) | デポルティーボ・ラ・コルーニャ | (UEFAインタートトカップ1個) |
(注) かっこ内左側はUEFAインタートトカップも含めたタイトル数であり、かっこ内右側はUEFAスーパーカップを含めないタイトル数
大会別タイトル数 | ||
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タイトル数 | 大会 | クラブ |
16個(国別最多) | UEFAチャンピオンズリーグ (UEFAチャンピオンズカップ) | レアル・マドリード11個, FCバルセロナ5個 |
7個(国別2位) | UEFAヨーロッパリーグ (UEFAカップ) | レアル・マドリード2個, セビージャFC2個, アトレティコ・マドリード2個, バレンシアCF1個 |
6個(国別最多) | インターシティーズ・フェアーズカップ | FCバルセロナ3個, バレンシアCF2個, レアル・サラゴサ1個 |
10個(国別最多) | UEFAスーパーカップ | FCバルセロナ4個, バレンシアCF2個, アトレティコ・マドリード2個, レアル・マドリード1個, セビージャFC1個 |
7個(国別2位) | UEFAカップウィナーズカップ | FCバルセロナ4個, アトレティコ・マドリード1個, バレンシアCF1個, レアル・サラゴサ1個 |
(7個) | (UEFAインタートトカップ) | ビジャレアルCF2個, バレンシアCF1個, アトレティコ・マドリード1個, セルタ・デ・ビーゴ1個, マラガCF1個, デポルティーボ・ラ・コルーニャ1個 |
リーガのクラブが出場した欧州カップ戦決勝
UEFAチャンピオンズリーグ
UEFAカップ/UEFAヨーロッパリーグ
シーズン | 優勝 | スコア | 準優勝 | 開催地 |
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1976–77 | ユヴェントス | 1-0 | アスレティック・ビルバオ | トリノ, オリンピコ |
アスレティック・ビルバオ | 2-1 | ユヴェントス | ビルバオ, サン・マメス | |
2試合合計2-2だが、アウェーゴール差でユヴェントスが優勝した。 | ||||
1984–85 | (ビデオトン) | 0-3 | レアル・マドリード | セーケシュフェヘールヴァール, (スタディオン・ショシュトイ) |
レアル・マドリード | 0-1 | (ビデオトン) | マドリード, サンティアゴ・ベルナベウ | |
2試合合計3-1でレアル・マドリードが優勝した。 | ||||
1985–86 | レアル・マドリード | 5-1 | ケルン | マドリード, サンティアゴ・ベルナベウ |
ケルン | 2-0 | レアル・マドリード | ベルリン, オリンピアシュタディオン | |
2試合合計5-3でレアル・マドリードが優勝した。 | ||||
1987–88 | エスパニョール | 3-0 | バイヤー・レバークーゼン | バルセロナ, サリア |
レバークーゼン | 3-0(延長) | エスパニョール | レバークーゼン, ウルリッヒ=ハベルラント・シュタディオン | |
2試合合計3-3であり、PK戦を3-2で制したバイヤー・レバークーゼンが優勝した。 | ||||
2000–01 | リヴァプールFC | 5-4(延長) | デポルティーボ・アラベス | ドルトムント, ヴェストファーレンシュタディオン |
ゴールデンゴール方式が採用された。 | ||||
2003–04 | バレンシア | 2-0 | マルセイユ | ヨーテボリ, ウッレヴィ |
2005–06 | セビージャFC | 4-0 | ミドルズブラ | アイントホーフェン, フィリップス・スタディオン |
2006–07 | セビージャFC | 2-2(延長) | エスパニョール | グラスゴー, ハムデン・パーク |
PK戦を3-1で制したセビージャFCが優勝した。 | ||||
2009–10 | アトレティコ・マドリード | 2-1(延長) | フラム | ハンブルク, HSHノルトバンク・アレナ |
2011–12 | アトレティコ・マドリード | 3-0 | アスレティック・ビルバオ | ブカレスト, スタディオヌル・ナツィオナル |
インターシティーズ・フェアーズカップ
シーズン | 優勝 | スコア | 準優勝 | 開催地 |
---|---|---|---|---|
1955–58 | ロンドン選抜 | 2-2 | バルセロナ | ロンドン, スタンフォード・ブリッジ |
バルセロナ | 6-0 | ロンドン選抜 | バルセロナ, カンプ・ノウ | |
2試合合計8-2でバルセロナが優勝した。 | ||||
1958–60 | バーミンガム・シティ | 0-0 | バルセロナ | バーミンガム, セント・アンドルーズ |
バルセロナ | 4-1 | バーミンガム・シティ | バルセロナ, カンプ・ノウ | |
2試合合計4-1でバルセロナが優勝した。 | ||||
1961–62 | バレンシア | 6-2 | バルセロナ | バレンシア, ルイス・カサノバ |
バルセロナ | 1-1 | バレンシア | バルセロナ, カンプ・ノウ | |
2試合合計7-3でバレンシアが優勝した。 | ||||
1962–63 | ディナモ・ザグレブ | 1-2 | バレンシア | ザグレブ, スタディオン・マクシミール |
バレンシア | 2-0 | ディナモ・ザグレブ | バレンシア, ルイス・カサノバ | |
2試合合計4-1でバレンシアが優勝した。 | ||||
1963–64 | サラゴサ | 2-1 | バレンシア | バルセロナ, カンプ・ノウ |
1試合制が採用された。 | ||||
1965–66 | バルセロナ | 0-1 | サラゴサ | バルセロナ, カンプ・ノウ |
サラゴサ | 2-4(延長) | バルセロナ | サラゴサ, (ラ・ロマレーダ) | |
2試合合計4-3でバルセロナが優勝した。 | ||||
1971 | バルセロナ | 2-1 | リーズ・ユナイテッド | バルセロナ, カンプ・ノウ |
1試合制が採用された。 |
UEFAカップウィナーズカップ
シーズン | 優勝 | スコア | 準優勝 | 開催地 |
---|---|---|---|---|
1961–62 | アトレティコ・マドリード | 1-1(延長) | フィオレンティーナ | グラスゴー, ハムデン・パーク |
シュトゥットガルトのゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオンで再試合が行なわれ、アトレティコ・マドリードが3-0で勝利した。 | ||||
1962–63 | トッテナム | 5-1 | アトレティコ・マドリード | ロッテルダム, デ・カイプ |
1968–69 | スロヴァン・ブラチスラヴァ | 3-2 | バルセロナ | バーゼル, ザンクト・ヤコブ・パルク |
1970-71 | チェルシー | 1-1 (延長) | レアル・マドリード | ピレウス, スタディオ・ヨルギオス・カライスカキス |
カライスカキスで再試合が行なわれ、チェルシーが2-1で勝利した。 | ||||
1978–79 | バルセロナ | 4-3(延長) | フォルトゥナ・デュッセルドルフ | バーゼル, ザンクト・ヤコブ・パルク |
1979–80 | バレンシア | 0-0(延長) | アーセナル | ブリュッセル, ヘイゼル・スタジアム |
PK戦は5-4 | ||||
1981–82 | バルセロナ | 2-1 | スタンダール | バルセロナ, カンプ・ノウ |
1982–83 | アバディーン | 2-1(延長) | レアル・マドリード | ヨーテボリ, ウッレヴィ |
1985–86 | ディナモ・キエフ | 3-0 | アトレティコ・マドリード | リヨン, ジェルラン |
1988–89 | バルセロナ | 2-0 | サンプドリア | ベルン, バンクドルフ・スタジアム |
1990–91 | マンチェスター・ユナイテッド | 2-1 | バルセロナ | ロッテルダム, デ・カイプ |
1994–95 | サラゴサ | 2-1(延長) | アーセナル | パリ, パルク・デ・プランス |
1996–97 | バルセロナ | 1-0 | パリ・サンジェルマン | ロッテルダム, デ・カイプ |
1998–99 | ラツィオ | 2-1 | マヨルカ | バーミンガム, ヴィラ・パーク |