欅平駅(けやきだいらえき)は、富山県黒部市宇奈月町黒部にある、黒部峡谷鉄道本線の駅で同線の終着駅である[3][4][5]。標高599m[5]。普通鉄道としては富山県の最東端に位置する駅である[注釈 1]。
欅平駅 | |
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駅舎 | |
けやきだいら Keyakidaira | |
◄鐘釣** (5.8 km) | |
所在地 | 富山県黒部市宇奈月町黒部 |
所属事業者 | 黒部峡谷鉄道 |
所属路線 | ■黒部峡谷鉄道本線 |
キロ程 | 20.1 km(宇奈月起点) |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 1面1線 |
開業年月日 | 1953年(昭和28年)11月16日*[1][2] |
歴史
駅構造
ホームは非常に長く、2本の列車が同時に停車できる。同時にホームに停車したそれぞれの列車が同時に機関車の付け替えをできる配線となっている。当駅からは黒部川第三発電所へ向かう関西電力の専用線が通っている(一般乗車不可)[1]。駅舎はホームの北端にあり、階段を上がったところに改札がある。駅舎の1階には出札口や売店があり、2階にはレストランがある。屋上は展望台となっている。トイレは駅舎を外に出た所とホームの途中に設置されている。
一般旅客営業は当駅が終点であるが、「関西電力黒部専用鉄道」として軌道は先へ続いている[10]。トンネルを500mほど進んでスイッチバックした所にはこの駅の構内扱いの通称欅平下部駅がある。そこから高低差約200 mの竪坑エレベーター(貨車や客車も1両輸送可能)によって上部軌道の欅平上部駅とを結び、「上部軌道」の小型トロッコを介して黒部川第四発電所に至る[3][4][10]。この関西電力黒部専用鉄道は原則として同社社員など関係者以外は乗車できないが、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し、当選すれば乗車できる[3][4][11][12]。なおこの黒部ルートは、2024年度を目処に一般開放される予定となっている[4][13][14]。
駅コンコースと改札口
(2018年5月)ホーム
(2010年9月)駅名標
(2019年11月)
駅周辺
足湯から見上げる奥鐘橋
奥鐘橋から駅方面 手前、人喰岩側から
人喰岩
隣の駅
- 関西電力
- 黒部専用鉄道
- 欅平駅 - (欅平下部駅 - (竪坑エレベーター使用) - 欅平上部駅) - (蜆谷駅)
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 川島 2010, p. 89.
- ^ a b 寺田 2013, p. 242.
- ^ a b c d e f “トロッコで行く黒部峡谷、電源開発の歴史を体感”. NIKKEI STYLE (2015年6月15日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ a b c d “あすから関電黒部ルート公募見学会 11月まで38回”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年5月22日)2021年10月27日閲覧。
- ^ a b . 北陸中日新聞Web. (2020年10月27日). オリジナルの2020年11月1日時点におけるアーカイブ。2021年10月27日閲覧。
- ^ a b c 朝日 2011, p. 25.
- ^ a b 寺田 2013, p. 241.
- ^ “黒部峡谷鉄道、創立50周年 - ヘッドマーク掲出、記念乗車券も発売”. マイナビニュース (2021年4月15日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ . 北陸中日新聞Web. (2021年5月5日). オリジナルの2021年5月6日時点におけるアーカイブ。2021年10月27日閲覧。
- ^ a b 朝日 2011, p. 24.
- ^ “高熱の難所…先人の偉業体感 「黒部ルート」を行く 見学会は倍率10倍も”. 産経ニュース. (2017年6月20日)2021年10月27日閲覧。
- ^ 黒部ルート見学会のご案内 - 関西電力北陸支社
- ^ “富山県、関電黒部ルートを旅行商品に 準備会議発足”. 日本経済新聞. (2020年1月27日)2021年10月27日閲覧。
- ^ . 朝日新聞デジタル. (2021年9月8日). オリジナルの2021年9月11日時点におけるアーカイブ。 2021年10月27日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 欅平駅 - 黒部峡谷鉄道