『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』(きどうせんしガンダムシード ヴァーサス アストレイ)は、電撃ホビーマガジンにて連載されていた『機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ』の第6作。イラストはときた洸一。
概要
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』終盤が舞台。(ロウ・ギュール)や(叢雲劾)といったASTRAYシリーズの主要人物と、新たな勢力「(ライブラリアン)」との戦いを主軸として描く。これまでの『ASTRAY』シリーズの中で死亡した登場人物を、元の人間を忠実に再生させた「(カーボンヒューマン)」として再登場させている。
物語
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ジャンク屋の(ロウ)の元に、突如2体のMSが現れる。ゲイルストライクには正体不明の人物(ND-HE)、そしてロウの愛機と同じ(レッドフレーム)には、死亡したはずのロウの剣術の師匠である(蘊・奥)が乗っていた。彼らに命を狙われるロウの所に傭兵部隊(サーペントテール)の(劾)も駆けつけ、戦闘が始まる。
一方、宇宙ステーション「(アメノミハシラ)」で世界を見守る(ロンド・ミナ・サハク)の元にも、死んだはずの弟(ロンド・ギナ・サハク)が現れ、ミナは死亡した当時のまま世界支配の思想を抱くギナと戦うことを選択する。そして地上にいたサーペントテールの(イライジャ)の下にも、やはり死亡したはずの友人(グゥド・ヴェイア)が現れ、戦いが始まった。
謎の組織「ライブラリアン」を名乗る彼らを統べるのは、最高書記官(プレア)。死亡した人を「カーボンヒューマン」として再現する技術力と、「(一族)」のデータを引継ぎ世界をコントロールできるほどの力を秘めた彼らの目的とは…。
登場人物
詳細は「機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズの登場人物」を参照
主要人物
- ロウ・ギュール - ジャンク屋。搭乗機は日本刀ガーベラストレートを装備した(アストレイ レッドフレーム)。死亡したはずの剣術の師匠である蘊・奥と対峙する。
- 叢雲劾 - 傭兵部隊サーペントテール所属する凄腕の傭兵。過去に葬ったギナと再び対決する。搭乗機は(ブルーフレームセカンドリバイ)。
- イライジャ・キール - サーペントテール所属。美形のコーディネイター。容姿以外優れた点は無かったが、数々の激戦を経て「英雄殺しのイライジャ」と呼ばれるまでに成長した。今作では、死んだはずの友人グゥドと再び戦うこととなる。搭乗機は(イライジャ専用ザクファントム)。
- ロンド・ミナ・サハク - オーブ五大氏族の1人。世界支配を目論見ロウや劾達と敵対していたが、後に考えを改め今に至る。死んだはずの弟ギナと再会するが、考えの相違から敵対することに。搭乗機は(アストレイ ゴールドフレーム 天ミナ)。
ライブラリアン
- ND-HE(エヌディ・ヒィ) - フルフェイスの仮面で顔を覆ったカーボンヒューマン。彼の正体を知るもの一部しかいない。名前は「No Data High Error」から。搭乗機はストライクを強化した(ゲイルストライク)。
- フィーニス・ソキウス - ナチュラルへの服従遺伝子が組み込まれたコーディネイター「ソキウス」の一人だが、彼のみ服従遺伝子を外されている。他のソキウスよりも好戦的。搭乗機はバスターを強化した(ヘイルバスター)。
- ロンド・ギナ・サハク - かつて世界を影から操ろうと画策していた、オーブ五代氏族の1人。思想が違えた姉、そして自身を殺した劾に戦いを挑む。搭乗機は第5のアストレイ、(アストレイ ミラージュフレーム)。
- 蘊・奥(ウン・ノウ) - 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R』に登場し、ロウに剣術を教えた人物。病に犯され死亡したが、全盛期の姿でカーボンヒューマンとして復活。搭乗機は日本刀タイガーピアスを装備した(レッドフレームのレプリカ)。
- プレア・レヴェリー - ライブラリアンの最高書記官の青年。『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』の主人公のプレアと同姓同名だが、幼くして死亡したはずの彼との関係性は不明。搭乗機はプロヴィデンスを強化改修した(ニクスプロヴィデンス)。
- グゥド・ヴェイア - かつて「英雄」と呼ばれたザフトのエースパイロット。過去に叢雲劾との戦闘に敗れ死亡したが、カーボンヒューマンとして復活。搭乗機はセイバーの強化発展機である(ヴァンセイバー)。
- カイト・マディガン - 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』で、主人公のジェスの護衛を担当したフリーのMSパイロット。MSコレクターでもあり、デュエルの改造機(レーゲンデュエル)を気に入り、ライブラリアンに加担している。
- リリー・ザヴァリー - ブリッツの改造機で、瞬間移動能力を搭載した(ネブラブリッツ)に搭乗する少女。最高書記官の特殊部隊に所属。
登場機体
- ジャンク屋組合
- MBF-P02 (アストレイ レッドフレーム)
- MBF-P02KAI (アストレイ レッドフレーム改)
- サーペントテール
- MBF-P03R (アストレイ ブルーフレーム セカンドリバイ)
- ZGMF-1001 (イライジャ専用ザクファントム)
- 宇宙ステーション「アメノミハシラ」
- MBF-P01-Re2 (アストレイ ゴールドフレーム 天ミナ)
- ライブラリアン
- LG-GAT-X105 (ゲイルストライク)
- LH-GAT-X103 (ヘイルバスター)
- LN-GAT-X207 (ネブラブリッツ)
- LN-ZGMF-X13A (ニクスプロヴィデンス)
- LR-GAT-X102 (レーゲンデュエル)
- LV-ZGMF-X23S (ヴァンセイバー)
- MBF-P05LM (アストレイ ミラージュフレーム)
- MBF-P05LM2 (アストレイ ミラージュフレーム セカンドイシュー)
- MBF-P05LM3 (アストレイ ミラージュフレーム サードイシュー)
- MBF-P02 (アストレイ レッドフレーム(レプリカ))[1]
スタッフ
- 原作 - 矢立 肇、富野由悠季
- キャラクターデザイン - 平井久司
- メカニックデザイン - 大河原邦男、山根公利 (BEECRAFT)、藤岡建機
- キャラクターデザイン - 植田洋一、川口理恵、ときた洸一、戸田泰成
- メカニックデザイン - 阿久津潤一 (BEECRAFT)、やまだ たかひろ
- 設定・企画協力 - 森田繁(スタジオぬえ)
- 設定・協力 - 吉野弘幸
- マーク・デザイン - 神宮司訓之
- 制作 - サンライズ
- 小説・シナリオ - 千葉智宏(スタジオオルフェ)
- 小説さし絵 - ときた洸一
- 協力 - バンダイホビー事業部、電撃ホビーマガジン編集部
書籍
- ムック
- (ISBN 978-4048685795)
- (ISBN 978-4048702966)
- 単行本
- (ISBN 978-4048708579)
脚注
- ^ ムック「VS ASTRAY Vol.1」67ページに型式番号の記載あり。
外部リンク
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAYS PORTAL SITE
- 機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY