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横浜市交通局2000形電車

横浜市交通局2000形電車(よこはましこうつうきょく2000けい[2]でんしゃ)は、横浜市交通局が運営する横浜市営地下鉄の1号線・3号線(現行愛称、ブルーライン)で運行されていた通勤形電車

横浜市営地下鉄2000形電車
横浜市営地下鉄2000形
(2005年8月31日 / 仲町台駅)
基本情報
運用者 横浜市交通局
製造所 東急車輛製造
製造年 1983年 -
製造数 6両編成9本・54両
運用開始 1984年6月21日[1]
引退 2006年12月
投入先 1号線・3号線
主要諸元
編成 6両編成(MT比2:1)
軌間 1,435 mm標準軌
電気方式 直流 750 V第三軌条方式
最高運転速度 70 km/h(地下)
90 km/h(地上)
起動加速度 3.2 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車両定員 先頭車140人(座席46人)
中間車150名(座席56人)
車両重量 先頭車 27.5 t
中間車 34.5 tまたは34.0 t
編成重量 192 t
全長 18,000 mm
全幅 車体基準幅 2,760 mm
全高 3,545 mm
床面高さ 1,050 mm
車体 ステンレス
台車 SUミンデン式ボルスタレス台車 SS104形
主電動機 直流直巻電動機 SE-640形
主電動機出力 140 kW
駆動方式 WN平行カルダン駆動方式
歯車比 98:15 = 6.53
制御方式 電機子チョッパ制御
(合成周波数552Hz)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 (ATC)
(テンプレートを表示)

概要

最初に1983年昭和58年)12月に試作車(第1編成)が落成し、誘導障害や性能確認試験が行われた[3]。その後、1984年(昭和59年)6月21日から横浜市交通局初の冷房車として営業運転を開始した[1]。そして、1号線上永谷駅 - 舞岡駅間および3号線横浜駅 - 新横浜駅間の開業に合わせて量産車が落成し、6両編成9本(第15 - 23編成、54両)が出揃った。編成番号(車番の百位・十位)は1000形の続番である。

製造から20年が経過した事により更新の時期を迎えたが、2000形は車両の構造上バリアフリー対応が困難なことや、3000形とドア幅が異なりワンマン運転によるホームドアに対応できないため、2004年(平成16年)度から2006年(平成18年)度にかけて第15・17 - 23編成の8本が順次更新され、台車・ブレーキ装置や補助電源装置・空気圧縮機等の機器類を流用した上で(3000R形)と同様の車体・制御装置となり、新たに3000S形とされた。書類上は2000形の廃車による3000S形への代替新造扱いとなっているため、車籍は引き継がれていない。3000S形に供出した台車や機器類以外は他事業者へ売却されずにすべて解体された。

なお、第16編成 (2161F) は必要編成数の見直しで更新の対象外とされ、そのまま廃車扱いとなった。この編成は2006年11月28日に「ありがとう2000形 横浜市交通局」と表記した特製(ヘッドマーク)を先頭車の前面に装着した。1000形と同様に同年12月13日をもって定期運用から離脱し、12月16日新羽車両基地で開催された「はまりんフェスタ」にともなうさよならイベントを最後に営業運転を終了し、その後解体された。

車体

車体長18mで3扉、車体は外板・骨組共にステンレス鋼を使用した軽量オールステンレス構造とされた。基本デザインは1000形を踏襲しているが、コルゲートが廃されたためすっきりした外観となっている[3]

前面は窓のない非常扉プラグドア非常用ハシゴ付)を配置しており、非常扉を左側に寄せて運転席部分の窓寸法を拡大した[3]前照灯尾灯の形状は角型となった[3]

走行機器など

主回路制御には1000形の(抵抗制御)に代わり、三菱電機製または日立製作所製の逆導通サイリスタ(RCT)素子による電機子チョッパ制御装置を採用した[3]。素子の冷却方式はフロン沸騰冷却方式を採用している[3]

ブレーキ装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、遅れ込め制御に対応している[3]。横浜市営地下鉄で初めてWN平行カルダン駆動方式を採用した。

台車住友金属工業(現・日本製鉄)製のSUミンデン式軸箱支持方式のボルスタレス空気ばね台車(SS104形・動力・付随台車とも共通)を使用する[3]。基礎ブレーキは1000形のディスクブレーキ方式から片押し式踏面ブレーキを採用した[3]

補助電源装置は東洋電機製造製のGTOサイリスタ素子によるブースター式静止形インバータ(SIV)を採用した[4][3]。定格容量は130 kVA、出力電圧は三相交流440V(60Hz)である[3]。なお、このSIVは後年の1999年(平成11年)から、機器更新としてIGBT素子を使用した新型(定格容量135 kVA・東洋電機製造製)に更新されている[5]。ただし、数年後に本形式の廃車が始まったため、この新型SIVは3000S形に流用されている。

新製時から冷房装置を搭載しており、これは関東地区の地下鉄事業者では初の事例となった。装置は集約分散式で、1基当たりの能力は19.77 kW (17,000 kcal/h) であり、これを車端部の屋根に埋め込む形で1両あたり2基を設置している[3]

その他

2000形は横浜市営地下鉄の車両の中で唯一、室内側客用ドア上部に旅客・次駅案内表示器は搭載されなかった。そのため、ドア上部の一部の広告枠の上部にも路線案内図が貼り付けされていた。

また、日本国有鉄道(国鉄)205系の窓構造の設計変更に影響を与えた。詳細は当該記事を参照。

編成表

← 湘南台方面
あざみ野方面 →
備考
形式 2001
(Tc1)
2002
(M1)
2003(M'1) 2004
(M2)
2005
(M'2)
2006
(Tc2)
車両番号 2151 2152 2153 2154 2155 2156
2231 2232 2233 2234 2235 2236
  • 凡例
    • M1・M2に制御装置、M'1・M'2に補助電源装置(SIV)、蓄電池、Tc1・Tc2に空気圧縮機を搭載

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ a b 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1984年10月号「トピック・フォト 横浜市2000形営業運転開始」p.91。
  2. ^ Merkmal メディア・ヴァーグ, 大阪メトロ「10系」はなぜ第3軌条車両初の「冷房車」になれたのか? 7月引退を機に考える,2022年6月28日[1] 2022年7月7日 - ウェイバックマシン
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 交友社『鉄道ファン』1984年5月号新車ガイド3「横浜地下鉄2000形」pp.57 - 63。
  4. ^ 東洋電機製造『東洋電機技報』第58号(1984年3月)p.4。
  5. ^ 東洋電機製造『東洋電機技報』第104号(1999年11月)製品紹介「横浜市交通局向け135kVA車両用補助電源装置」pp.29 - 30。

参考文献

  • 交友社『鉄道ファン』1984年5月号新車ガイド3「横浜地下鉄2000形」(横浜市交通局電車部)

外部リンク

  • 地下鉄車両の紹介 - 横浜市
  • (横浜市交通局ニューリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版)
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