核磁子(かくじし、英: nuclear magneton、記号 )は核子が持つ磁気モーメントの物理定数。まれに電子がもつ磁気モーメントであるのボーア磁子に対して核ボーア磁子ともよばれる。
核磁子 nuclear magneton |
---|
記号 | μN |
---|
値 | 5.050783699(31)×10−27 J T−1 [1] |
---|
相対標準不確かさ | 6.2×10−9 |
---|
(テンプレートを表示) |
国際単位系(SI)における値は
である(2014CODATA推奨値[1])。
国際量体系(ISQ)において、核磁子は
で表される。 ここで e は電気素量、ħ はプランク定数、mp は陽子の質量である。 なお、ガウス単位系では電流と磁気の関係付け方が異なるため、光速度 c の因子が入って
で表される。
核子のなかで、陽子は電子と同じスピンと電気素量をもつフェルミオンである。しかし陽子の質量は電子の約1840倍あるため、核磁子の磁気モーメントは電子のボーア磁子のおよそ1840分の1である。 単純に考えると、核磁子の値は陽子の磁気モーメント とほぼ等しいはずである。また中性子は電荷をもたないため、磁気モーメント はゼロであるはずである。しかし実際の陽子、中性子のの磁気モーメントは核磁子 に比べて
であり単純な理論値とは大きく異なっている。これは(異常磁気モーメント)とよばれ、陽子や中性子が内部に電荷を持ったクォークからなる複合粒子であることに起因すると考えられている。
脚注関連項目外部リンク - “CODATA Value: nuclear magneton”. NIST. 2015年6月27日閲覧。
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。