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『東方綺譚』(とうほうきたん、原題:Nouvelles orientales)は、フランスの作家マルグリット・ユルスナールによる、10章の短篇からなる小説である。短篇はいずれも、日本、中国、インド、中東、ギリシャといったヨーロッパの「東方」に位置する国々に古くから伝わる物語や伝説を素材としつつ、ユルスナールの自由な想像力による大胆な翻案がされている。
多田智満子による日本語訳が、白水社から新書版の白水Uブックスで刊行された。同社の〈ユルスナールセレクション4〉にも収録されている。
内容
- 老絵師の行方(Comment Wang-Fô fut sauvé )
- マルコの微笑(Le Sourire de Marko )
- 死者の乳(Le Lait de la mort )
- 源氏の君の最後の恋(Le Dernier Amour du prince Genghi )
- ネーレイデスに恋した男(L'Homme qui a aimé les Néréides )
- 燕の聖母(Notre-Dame-des-Hirondelles )
- 寡婦アフロディシア(La Veuve Aphrodissia )
- 斬首されたカーリ女神(Kâli décapitée )
- コルネリウス・ベルクの悲しみ(La Tristesse de Cornélius Berg )
以下は白水Uブックス版に収録されていない。
- マルコ・クラリエヴィッチの最期(La Fin de Marko Kraliévitch )
出典元
- 原典(フランス語)
- Nouvelles orientales (1938年)
- 英語版
- Oriental Tales (Isis Large Print Books; Lrg版、1991年3月、(ISBN 1852900180))
- 日本語版
参考文献
- - ウェイバックマシン(2004年4月22日アーカイブ分)