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東方の三博士

東方の三博士(とうほうのさんはかせ)とは、新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物。東方の三賢者(とうほうのさんけんじゃ)または東方の三賢人(とうほうのさんけんじん)という呼称も多い。

東方の三博士像(ブラジル・ナタール)

聖書の記述

マタイによる福音書』2:1-13に博士たちについて記されているが、「占星術の学者たち(新共同訳聖書による。口語訳聖書新改訳聖書では「博士たち」。岩波訳聖書では「占星学者たち」。原語では μάγοι マゴイ)が東の方から来た」としか書かれておらず、人数は明記されていない。東方で星を見た彼らは、ヘロデ大王に「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋る。ヘロデ王は祭司長たちや律法学者たちを集めて問いただすと、彼らはそれがベツレヘムであることが預言書ミカ書5章1節)に書かれていると答えた。

星が先立って進み、幼子のいる場所の上に止まる。博士たちは家に入り、母マリアと一緒にいた幼子イエスを見て拝み、乳香没薬黄金を贈り物としてささげた(この贈り物の数から「三人」とするのが定着した)。ヘロデは幼子を見つけたら、自分に知らせるようにと彼らに頼んでいた(未来の“ユダヤ人の王”を殺すつもりだった)が、彼らは夢のお告げを聞いてヘロデのもとを避けて、別の道を通って自分たちの国に帰った(これがヘロデによる幼児虐殺に繋がる)。

「博士」とは

「博士」あるいは「賢者」と訳される言葉はギリシア語μάγοι(マゴイ、複数形)である。この語をラテン語化した形が magiである。英語のマジックの語源である。

原義はペルシアの宗教の中で祭司の職に就き、天文学ないし占星術に携わっていたメディアの一部族の名前である。そのことから古代では特に東方出身の天文学者、夢を解き明かす者、占い師がマギと呼ばれる[1]。その意味は次第に拡大され、ヘレニズム以来、その他にも東方の神学哲学自然科学の代表者たちをも言い表すようになった[2]

ゾロアスター教の神官との説もある。

「星」とは

東方の「星」についてはマタイが福音書の中で述べている[3]。「星」がイエスの誕生の物語で用いられたことについて、天文学の分野において、様々な見解がある。紀元前12年か11年にはハレー彗星が観測されている。また紀元7年か6年にユダヤ人の星である土星と王の星である木星うお座で接近して輝いたという記録がある。さらに中国の天文学には、紀元前5年か4年に彗星が現れたという記録がある[4]

天文学者ヨハネス・ケプラーは、星の記事が書かれた背景には土星と木星の接近という稀有な現象があったと指摘する[5]

3つの贈り物の意味

ヒエロニムスは、これを捧げられたイエスが王であり、神であり、さらに人間として死すべきものであることを示していると解釈した[6]

占星術の学者たちの職業上の道具であったとも言われている[7]

福音書記者が、古代東方で最も一般的な贈り物の名を単に述べているだけ、とも考えられる[8]

3人の名

 
イタリアラヴェンナサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂にある、三博士のモザイク画(526年)。上にBALTHASAR、MELCHIOR、CASPERと書かれている

三博士の名は、西洋では次のような名が当てられている。

  • メルキオール Melchior
  • バルタザール Balthasar
  • カスパール Casper

シリアのキリスト教会では、

  • ラルヴァンダード Larvandad
  • ホルミスダス Hormisdas
  • グシュナサフ Gushnasaph

が対応しており、ペルシア起源を強くほのめかしているが(例:ホルミスダス=アフラ・マズダー)、真偽は定かではない[9]

アルメニア正教会では

  • カグファ Kagpha
  • バダダハリダ Badadakharida
  • バダディルマ Badadilma

エチオピア正教会では

  • ホル Hor
  • カルスダン Karsudan
  • バサナテル Basanater

が対応する。

風習

三博士がイエスのもとにやってきたのは、比較的初期の時代には、マタイによる福音書2章16節に基づいて、誕生の2年後と思われていた。次第にアウグスティヌスの影響によって、誕生後の13日目というのが普及するに至った[2]。東方の三博士がイエスに会った日が公現節の起源である。

キリスト教圏でクリスマスの季節になると飾られる馬小屋の模型(プレゼピオ)には、よく贈り物を携えた三博士の人形が飾られている。

フランスで公現節に食べられる菓子ガレット・デ・ロワは「諸王(三博士のこと)のガレット」という意味である。

ドイツケルン大聖堂には、三博士のものとされる遺骨を納めた黄金の棺が安置されている。

メキシコでは、東方の三博士の日(1月6日)に、フェーヴが入ったパンロスカ・デ・レジェスを食べる。

装飾写本の挿絵や絵画作品では、三博士のうち一人が黒人もしくはアラブ系として描かれることがある。

関連作品

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Girishiago shin'yaku seisho shakugi jiten. 1 (Aron henoku).. Balz, Horst Robert., Schneider, Gerhard, 1926-, Marx, Hans-Jürgen., Arai, Sasagu, 1930-, 荒井, 献, 1930-. Kyobunkan. (2015.3). ISBN (9784764240391). OCLC 909330694. https://www.worldcat.org/oclc/909330694 
  2. ^ a b Matai ni yoru fukuinsho. 001.. Luz, Ulrich., Ogawa, Akira, 1944-, 小河陽, 1944-. Tōkyō: Kyōbunkan. (1990). ISBN (4764214040). OCLC 834603556. https://www.worldcat.org/oclc/834603556 
  3. ^ “2. 東方の星とは何のことでしょうか。”. opusdei.org. 2020年9月23日閲覧。
  4. ^ 1966-, Miyahira, Nozomu,; 1966-, 宮平望, (2006). Matai ni yoru Fukuinsho : shiyaku to kaisetsu. Tōkyō: Shinkyō Shuppansha. ISBN (4400118916). OCLC 137290230. https://www.worldcat.org/oclc/137290230 
  5. ^ Matai fukuinsho kōgi. jō.. Takahashi, Saburō, 1920-, 高橋三郎, 1920-. Tōkyō: Kyōbunkan. (1990). ISBN (4764217066). OCLC 835667063. https://www.worldcat.org/oclc/835667063 
  6. ^ Matai fukuinsho o yomo. 1 (Ippo o fumidasu).. Matsumoto, Toshiyuki, 1958-, 松本, 敏之, 1958-. Nihonkirisutokyodanshuppankyoku. (2013.10). ISBN (9784818408722). OCLC 867776263. https://www.worldcat.org/oclc/867776263 
  7. ^ a b Matai ni yoru fukuinsho : Areteia shakugi to mokusō.. Nihon Kirisuto Kyōdan., 日本基督教団. 日本基督教団出版局. (2001). ISBN (4818404284). OCLC 675170701. https://www.worldcat.org/oclc/675170701 
  8. ^ David., Hill,; デイヴィド・ヒル. (2010). Matai ni yoru fukuinsho. Ōmiya, Ken., 大宮謙.. Tōkyō: Nihon Kirisutokyōdan Shuppankyoku. ISBN (9784818407343). OCLC 555639701. https://www.worldcat.org/oclc/555639701 
  9. ^ wikipedia 英語版情報[出典無効]

関連項目

外部リンク

  • L'étoile de Bethléem
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