歴史
鎌倉時代初期、源範頼の開基である。範頼は当地に配流されたが、配流中に娘の「亀御前」が没したため、亀御前の菩提を弔うための寺を創建した。これが当寺の起源である[2]。
当寺には、日本五大桜の一つ「石戸蒲ザクラ」があることで知られている。「カバザクラ」という桜の栽培品種の基になった木である。この木は範頼が植えたとされており、「蒲桜(かばざくら)」とは範頼の別名「蒲冠者」に由来する。1922年(大正11年)、他の五大桜とともに国の天然記念物に指定された[3][2]。
桜の他にも、板碑が多いことでも有名である。大正以前の絵には、石戸蒲ザクラの根元に多くの板碑が埋もれていたことが窺える。現在、これらの板碑の多くは収蔵庫に収納され、年1回桜の時期に公開される[2]。
文化財
石戸蒲ザクラ
交通アクセス
- 路線バス石戸宿三丁目停留所より徒歩4分。
脚注
参考文献
- 花井泰子、花井敬、青木忠雄 著『さいたま寺社めぐり 夫婦で訪ねた四季の寺社76選』幹書房、1999年
- 「石戸宿村 阿彌陀堂」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ151足立郡ノ17、内務省地理局、1884年6月。(NDLJP):764000/3。