本郷埴輪窯跡

座標: 北緯36度13分46秒 東経139度04分47秒 / 北緯36.22944度 東経139.07972度 / 36.22944; 139.07972

本郷埴輪窯跡（ほんごうはにわがまあと）は、群馬県藤岡市本郷にある、古墳時代の窯跡^[1]。 1944年11月13日、国史跡に指定された^[2]。 この地域は、土師器や埴輪などを作った集団・土師部がいた土師郷であり、近くには土師神社が所在し、ここで祖先を祀っている。

本郷埴
輪窯跡

( )

位置

文化庁の解説

文化庁はこの窯跡について、次のように解説している^[3]。

丘陵の東南面傾斜地に營まれたるものにして二箇所ありて孰れも登窯の形式を示せり一は前部と後部との二分に分たれ前部は喇叭口状に擴がれり、後部は約30度の傾斜をなし長さ約13尺5寸幅約4尺を有し略々圓筒状をなせる如く側壁及底床は堅緻なる粘土を以て構成せられたり、前部は長さ約18尺幅約6尺を有し約10度の傾斜をなし後部に近き区域は焚口部をなせるものと認められ埴輪馬を初め各種の形象埴輪破片等散乱せり、一は其の北方約13尺の位置に位し略々同様なる形式を示し後部の長さ約16尺幅約5尺あり前部の区域より埴輪圓筒破片、埴輪馬破片、埴輪武器破片等出土せり。 我国に於ける上代埴輪窯の構造を示すものとして価値あるものとす。

脚注

1. ^ 『(本郷埴輪窯跡)』 - コトバンク
2. ^ “本郷埴輪窯跡 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2021年1月9日閲覧。
3. ^ “国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 2021年1月9日閲覧。