昭武(しょうぶ)は、清代に三藩の乱を起こした呉三桂が国号を周として建てた私年号。1678年旧3月 - 旧8月。
呉三桂は1673年(康熙12年)旧11月に叛して周王を称し、その翌年旧正月よりこれを在位紀年として用いた。1678年(康熙17年)旧3月に皇帝の位に即き、改めて昭武と建元した。ただし当の呉三桂が旧8月に病死したため、元年のみで終わった。(葉維庚)『紀元通考』、(李兆洛)『紀元編』などは呉三桂の元号として利用をあげているが、(李崇智)はこれを貨幣名との混同として否定している。
西暦・干支との対照表
出典
- 『清史稿』巻474、列伝261 呉三桂 康熙13年正月条及び康熙17年3月朔条
参考文献
- 李崇智『中国歴代年号考 修訂本』(北京:中華書局,2001年1月) (ISBN 7101025129) 228 - 229ページ。
- 鄧洪波編『東亜歴史年表』(台北:台湾大学出版中心,2005年3月) (ISBN 9860005184) 246 - 247ページ。