昭和62年台風第5号(しょうわ62ねんたいふうだい5ごう、国際名:Thelma)は、1987年7月に朝鮮半島に上陸した台風である。
台風第5号(Thelma・セルマ) | |
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カテゴリー4の スーパー・タイフーン (SSHWS) | |
台風5号 | |
発生期間 | 1987/07/09 6:00 (UTC) - 07/16 6:00 (UTC) |
寿命 | 7日間 |
最低気圧 | 915 hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 100 knots |
被害総額 | |
平均速度 | 25.5 km/h |
移動距離 | 4,286 km |
上陸地点 | 朝鮮半島 |
死傷者数 | 死者138人 |
被害地域 | フィリピン・韓国・日本 |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
概要
1987年7月7日にトラック島の北の海上で発生した台風5号は、しばらく西進したのち進路を北に転じ、14日に宮古島の西北西30kmの海上に達した。その後も東シナ海を北上して、15日には朝鮮半島に上陸し、16日に日本海で温帯低気圧へと変わって、東北東へ引き続き進んだ[1]。
なお、この台風の国際名は「セルマ(Thelma)」であるが、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)は、フィリピン名「カトリング(Katring)」と命名している。
被害
この台風の接近により、日本付近に停滞していた梅雨前線が刺激されて活動が活発となり[2]、全国各地で大雨となった。日本だけでも、この台風によって死者・行方不明者9人、負傷者24人の人的被害に加え[3]、全壊・流失14棟、半壊・一部破損37棟、床上浸水242棟、床下浸水3184棟などの被害が発生している[2]。被害総額は155億円に達した[3]。台風が上陸した韓国をはじめ、一時的に台風が接近したフィリピンなどでも台風による大きな被害が発生し、特に韓国国内での被害は甚大であった。死者の数は合計で138人に達し、近年に韓国を襲った台風の中では最悪の被害を出した台風の1つであるといわれる。
脚注
外部リンク
- デジタル台風:台風198705号(THELMA)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
- 韓国のテレビニュース
- KBS9時ニュース(韓国語)(1987年7月15日)
- MBCニュースデスク(韓国語)(1987年7月15日)
- KBS9時ニュース(韓国語)(1987年7月16日)
- MBCニュースデスク(韓国語)(1987年7月16日)