『明日は来らず』(あすはきたらず、Make Way for Tomorrow)は、レオ・マッケリー監督による1937年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。(ヴィクター・ムーア)とボーラ・ボンディが演じる老夫婦の自宅が売却され、子供たちに別々に引き取られて離れるという物語である。(ジョセフィン・ローレンス)の小説『The Years Are So Long』及びそれを原作としたヘンリ・リアリーとノーラン・リアリーの舞台を基に(ヴィナ・デルマー)が脚本を執筆した。
明日は来らず | |
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Make Way for Tomorrow | |
ポスター(1937) | |
監督 | レオ・マッケリー |
脚本 | (ヴィナ・デルマー) |
原作 | (ジョセフィン・ローレンス) ヘンリ・リアリー ノーラン・リアリー |
製作 | レオ・マッケリー アドルフ・ズーカー |
出演者 | (ヴィクター・ムーア) ボーラ・ボンディ |
音楽 | ジョージ・アンタイル ヴィクター・ヤング |
撮影 | (ウィリアム・C・メラー) |
編集 | ルロイ・ストーン |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント映画 |
公開 | 1937年5月9日 1937年7月 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
マッケリーは本作を自身の最高傑作であると確信したが[1]、同年のアカデミー監督賞には『新婚道中記』によってノミネートされた。
2010年にアメリカ議会図書館によってアメリカ国立フィルム登録簿に選ばれた[2][3]。
あらすじ
家を手放すことになった70歳くらいの老夫婦が、五人いる子供たちの世話になることになる。しかし二人一緒は無理なので母だけ長男の家に厄介になるが、長男の妻はブリッジを教えていて、母が入ってきて邪魔になり、長男の妻は娘を母と映画に行かせるが、娘は悪い娘で母を置き去りにして恋人と遊んでいる。母はそのことを隠していてのちにばれる。老夫婦で歩いていると、カネがあると思った男が自動車を売りつけようとしてドライブする。母は女性向け老人ホームに入ることにして、夫と別れる。小津安二郎の『東京物語』の元ネタである。
キャスト
- バークレー:(ヴィクター・ムーア)
- ルーシー:ビューラ・ボンディ
- ジョージ:トーマス・ミッチェル
- アニタ(ジョージの妻):フェイ・ベインター
- コーラ:(エリザベス・リスドン)
- ハーヴェイ:(ポーター・ホール)
- ローダ(ジョージとアニタの娘):(バーバラ・リード)
- マックス(バークレーの友人):モーリス・モスコヴィッチ
- ネリー(バークレーとルーシーの娘・ハーヴェイの妻):(ミナ・ゴンベル)
- ロバート:レイ・メイヤー
- ビル:ラルフ・レムリー
- メイミー(ジョージ夫妻のメイド):ルイーズ・ビーヴァース
- (ルイス・ジーン・ヘイト)
- (ジーン・モーガン)
参考文献
- ^ “Make Way for Tomorrow – THE CRITERION COLLECTION #505 (a J!-ENT DVD Review)”. nt2099.com. 2010年11月2日閲覧。
- ^ “'Empire Strikes Back' among 25 film registry picks”. 2010年12月28日閲覧。
- ^ Barnes, Mike (2010年12月28日). “'Empire Strikes Back,' 'Airplane!' Among 25 Movies Named to National Film Registry”. The Hollywood Reporter2010年12月28日閲覧。
外部リンク
- 明日は来らず - allcinema
- Make Way for Tomorrow - IMDb(英語)
- Make Way for Tomorrow - オールムービー(英語)
- Make Way for Tomorrow - Rotten Tomatoes(英語)