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日笠山貝塚（ひかさやまかいづか、ひがさやまかいづか[注 1]）は、兵庫県高砂市(曽根町)に位置する縄文時代の貝塚遺跡である[1]。貝塚遺跡としては、兵庫県南部では唯一のものである[2]。
日笠山貝塚
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位置図
周辺の地形
日笠山貝塚自体は、天川の西に位置する(日笠山)の山麓（北側）、標高約3メートルの地点にある。
この貝塚が形成されていった当時、(日笠山)は海に四方を囲まれており、海岸線は現在のJR神戸線付近まで北上していたと考えられている。
発掘調査
1962年（昭和37年）に加古喜市が貝塚を確認し、1963年（昭和38年）、1964年（昭和39年）、1966年（昭和41年）に高砂市教育委員会が発掘調査を行った[2]。
調査の結果、小規模ながらも4層の貝層が確認された。貝類や魚、獣骨のほか、縄文土器や石器、人骨一体などが出土したが。住居跡は確認されていないため、この地に定住はしていなかったと考えられる。また、断続的ではあるものの、縄文時代前期〜晩期と長い年月をかけて貝塚が形成されていったということがわかっている。
保存
出土した人骨（愛称は「膝を抱えたジョー」[3][4]）は、兵庫県立考古博物館に保管されている[5][6]。
貝塚本体は2012年（平成24年）、(高砂市ふるさと文化財)に登録されている[1]。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 「日笠山貝塚」の読みは文献によって異なり、高砂市が設置した現地看板には「ひかさやまかいづか」と記されているが、兵庫県立考古博物館のホームページには「ひがさやまかいづか」、全国遺跡報告総覧では「ひがさやまかいずか」と記されている。「貝塚」の読みは「かいづか」のため、総覧の「…かいずか」は誤りと思われる。なお、地元住民は日笠山貝塚が見つかった「日笠山」を「ひかさやま」と呼ぶ。
出典
- ^ a b “ふるさと文化財登録制度”. 高砂市. 2022年5月21日閲覧。
- ^ a b “日笠山貝塚（兵庫県高砂市）から採取された貝類遺骸の14C 年代” (PDF). 2022年5月27日閲覧。
- ^ “あちこち歴史散歩 Vol.３ 教育研究所だより” (PDF). 2022年5月21日閲覧。
- ^ “”. 兵庫県立考古博物館スタッフブログ. 2022年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
- ^ “3,500年前の縄文人”. 兵庫県立 考古博物館. 2022年2月7日閲覧。
- ^ . 神戸新聞. (2021年6月27日). オリジナルの2022年5月21日時点におけるアーカイブ。 2022年5月21日閲覧。
座標: 北緯34度46分41.1秒 東経134度46分01.8秒 / 北緯34.778083度 東経134.767167度
外部リンク
- 日笠山貝塚 - 全国遺跡報告総覧
- 3,500年前の縄文人 | 兵庫県立 考古博物館