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日産・セドリック営業車

日産・セドリック > 日産・セドリック営業車

セドリック営業車(セドリックえいぎょうしゃ)は、日産自動車が製造・発売していた高級セダンセドリック」の商用タクシーおよび教習車専用)モデルである。日産車体が製造していた。

セドリック営業車(京王自動車
高幡不動駅にて。

一般・官公庁向けの自家用については日産・セドリックセダンを参照のこと。

概要

セドリックのハードトップは2004年のY34型生産終了をもって消滅したのに対し、セダンは1987年6月に登場したY31型が、マイナーチェンジを重ねながら2014年まで27年間継続生産されていた。当初は「セドリック」「グロリア」として発売された。

内装は高級車であるセドリックの一種としては最低限(特にスーパーカスタムタクシータイプ以下のグレード)であるものの、運転席シートは長時間の乗務を想定して上級のものを設置していた。また、ダッシュボードタクシーメーター無線機タコグラフなどの搭載を考慮して、これらの収納スペースを多くとっていた(タクシーインスト)。グレードはオリジナル、カスタム、スーパーカスタム、クラシックSVがあり、オリジナルとカスタムが法人向けでスーパーカスタムとクラシックSVが個人向けであった。過去には、ブロアム、クラシックが個人向けとした存在した。

またこのほかに1990年代前半までは、Y30型およびY31型の自家用モデルのガソリンエンジン車 (VG30E、VG20E搭載車) を整備工場でLPG自動車に改造するケースも、東京都内のハイヤー個人タクシーで見られた。

Y31型が登場した1987年はバブル景気によるハイソカーブーム真っ只中の時期であり、この時期のハイソカーで多く採用されたヘッドライトの内側に配置されたフォグランプは晩年まで受け継がれていて、電球にイエローバルブを付けた車両も多くかったほか、ハイソカーブームの面影を残したまま2010年代まで継続生産されていたことがら、晩年は目立つ存在になっていた。

歴史

 初代 30型系(1960年 - 1965年)

  • 1960年 - 発売。
  • 1962年10月 - マイナーチェンジ。縦一列のヘッドライトが横一列のヘッドライトに変更された。

2代目 130型系(1965年 - 1971年)

  • 1965年10月 - 発売。
  • 1966年10月 - 一部改良。
  • 1967年10月 - 一部改良。
  • 1968年9月 - ビッグマイナーチェンジ。後期型でP130となる。
  • 1969年10月 - 一部改良。

3代目 230型系(1971年 - 1975年)

  • 1971年2月 - 発売。同時に元プリンス系のグロリアもモデルチェンジし、併せて姉妹車となる。このモデルにより、フロントドアの三角窓が廃止される。
  • 1972年7月 - マイナーチェンジでフロントグリル、リアコンビランプの形状を変更。
  • 1973年4月 - 昭和48年排出ガス規制適合。リアターンシグナルランプはハードトップと同様にレンズの色が変更され、独立して点滅するようになった。

4代目 330型系(1975年 - 1979年)

  • 1975年6月 - 発売。
  • 1976年6月 - ガソリン車は51年排出ガス規制適合で331型になる。
  • 1977年6月 - マイナーチェンジ。
  • 1978年10月 - 昭和53年排出ガス規制適合で332型となる。

5代目 430型系(1979年 - 1983年)

 
スタンダード(写真はグロリア)
  • 1979年6月 - フルモデルチェンジ。スタイリングは330型から一転した6ライトウインド(スタンダードの後部ドア後ろの窓は嵌め殺し)の直線基調のボクシーなデザインになった。エンジンは4気筒車はそれまでのH20型に代わって登場したZ20型LPG仕様と6気筒LPGのL20型の2種類。グレードはSTD/DX/カスタムDXの3種類。自家用セダンとの違いにリアサスペンションリーフ式、コラムシフト車のみの設定、フロントルームランプ(日報灯)が標準。ダッシュボードは、大型料金メーターとタコグラフの装着に対応したタクシーインスト(全車設定。DX/カスタムDXはアナログ時計が標準装備)と、自家用セダンと同様のデジタル時計を装備したハイヤーインスト(6気筒エンジン車のみ。DX/カスタムDX)が設定されていた。6気筒車では3速AT車(ニッサンマチック)も選べた。フロントシートはベンチ/運転席がリクライニングするスプリットが標準仕様だが、5人乗りセパレートシートも選べた。日本国外へは、前述の通り香港・マカオ・マレーシア・シンガポールへ輸出されており、それらはスタンダードをベースにしDX以上の後部ドアのリアオペアウインドウが組まれているのが特徴(日本国内仕様ではそれがFRPで塞がれている)。エンジンはLPGスタンドがないためディーゼルエンジンが装備された。
  • 1981年4月 - スタンダード以外のモデルはマイナーチェンジでフロントグリル・テールランプのデザインを変更。スタンダードには間欠ワイパーを標準装備。

6代目 Y30型系(1983年 - 1987年)

 
輸出仕様(前面グリルはハードトップ用からの流用品である)
  • 1983年6月22日 - Y30型にフルモデルチェンジ。スタイリングは430型のキープコンセプトであり、グレードはSTD/DX/カスタムDX/GLの4種類。エンジンは当初は4気筒・CA20型LPGと6気筒ディーゼルのLD28型のみ。アジア向けには4気筒ディーゼルエンジンSD23型。スタンダード車は430型と同様に丸目4灯式ヘッドライトでリアサイドのオペラウインド部分は嵌め殺しのガーニッシュ。DX以上は6ライトウインドの外観と異型2灯式ヘッドライト。ダッシュボードは従来通りタクシーインスト(STD~カスタムDXのLPG仕様に設定)とハイヤーインスト(自家用モデルと同様。カスタムDXとGLに設定)の2種類。海外輸出は、永らくダットサン220C(Cはセドリックを意味していた)から正式に「日産セドリック」(中国名:日産賓力的士)と改められ、ライバルのトヨタ・クラウンとともに日本仕様車と同様とした。先代の430型同様、STDベースにDX以上の最後部のガラスフレーム(リアオペラウィンドウ)が組まれていた。日本仕様ではそれが塞がれている。
  • 1984年1月 - カスタムDXとGLに6気筒LPG仕様追加。エンジンはL20型のLPG仕様で型式はE-MY30。
  • 1985年6月18日 - マイナーチェンジでSTD以外はフェイスリフト(STDはNISSANロゴのエンブレムがトランクリッドの左から右に移動)/6気筒LPGエンジン搭載車にSGL(ハイヤーインスト)を追加。6気筒ディーゼル車がLD28からRD28に換装。輸出用ディーゼル車はSD23型からTD25型へ変更。

7代目 Y31型系(1987年 - 2014年)

日産・セドリック営業車(7代目)
Y31型系
 
カスタム
(1989年6月-1991年6月)
 
オリジナル
(1991年6月-1995年8月)
 
オリジナル
(1995年8月-2005年11月)
概要
販売期間 1987年6月 - 2014年11月
ボディ
乗車定員 5 / 6人
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FR
(パワートレイン)
エンジン RB20P型 LPG2.0L
VG20P型 LPG2.0L
CA20P→NA20P→NA20PE型 LPG2.0L
RD28→RD28E型 ディーゼル2.8L
TD27型 ディーゼル2.7L(輸出用)
変速機 4速AT
5速 / 4速MT
車両寸法
ホイールベース 2,735mm
全長 4,690 - 4,860mm
全幅 1,695 - 1,720mm
全高 1,445mm
系譜
後継 日産・NV200タクシー
(テンプレートを表示)
  • 1987年6月17日 - Y31型発売[1]。営業車仕様はリアサスペンションを荷重と耐久性を考慮した5リンク式(Y30と同じ)でエンジンは直列6気筒LPG仕様のRB20P型と4気筒LPG仕様のCA20Pと6気筒ディーゼル仕様のRD28の3種類[注釈 1]。6気筒LPGはフルレンジ電子制御4速オートマチックを採用。アジア向けにはディーゼルエンジン4気筒TD27型を搭載。ダッシュボードはそれまで通りタクシーインストとハイヤーインストの2種が設定された。前期型(1991年6月まで)は、フェンダーミラーの死角を減らして視界を向上させるため形状を左右で違えた「アンシンメトリーミラー」や、トランクに入らないようなスーツケースなどを考慮して助手席シートのクッション部分を折りたたみ式として固定用ベルトを装備した「ポーターシート」といったアイデア装備もあった。また430/Y30型のスタンダード仕様では、6ライトウィンドウを形成するCピラーのクォーターウィンドウ(小窓)部分が窓ではなくガーニッシュ(パネル埋め込み)であったが、Y31型ではオリジナルと呼ばれるスタンダード仕様でもクォーターウィンドウが装着された(ちなみにヘッドランプは丸形4灯のまま)。海外輸出では、フロントグリルがグロリア用となった。
  • 1989年6月14日 - マイナーチェンジ[2]。オリジナル以外のグレードは、セダン自家用車仕様と同様にフロントグリルとテールランプのデザインが変更された。また、ブロアムには、3ナンバー仕様の大型バンパーと5ナンバー仕様の標準バンパーの2種類がガソリン車同様に設定された。
  • 1991年6月19日 - 4ドアハードトップがY32型へフルモデルチェンジされたことに伴い、従来のY31型セダンはビッグマイナーチェンジが施され[3]、4気筒エンジンはCA20PからNA20Pに変更と同時にOD付き4速コラムAT車も設定。ブロアム、クラシックSV、クラシック、スーパーカスタム(ハイヤーインスト)車にタコメーターを装備した。エクステリアではCピラー部分のクォーターウィンドウが無くなり太いCピラーとなり、430型以来の伝統である6ライトウィンドウスタイルは廃止された。またオリジナルを含めて全グレードのヘッドランプがフォグランプ内蔵の異型ヘッドランプになった。
  • 1991年10月1日 - NA20P搭載車にOD付き4速フロアATを追加[4]。 
  • 1993年6月3日 - マイナーチェンジ[5]。エアコンを代替フロン化、カスタム・オリジナルにも電子チューナーラジオを装着。ラインナップが整理され、スーパーカスタムのRD28搭載車とクラシックSV以上のコラムMT車、クラシックSVのコラムAT車を廃止。
  • 1993年12月14日 - 個人タクシー向けに、4輪独立懸架サスペンション搭載のV6LPG車を改造扱いで設定[6]。VG20型V6エンジンのLPGはトランクリッド左側にV6エンブレムが付く。
  • 1995年8月22日 - ビッグマイナーチェンジ[7]。運転席エアバッグのオプション設定、テールランプのデザイン変更、3ナンバー車のフロント部分を大幅変更(5ナンバーはグリルのみ変更)。クラシックSVに3ナンバー車を追加。
  • 1998年6月15日 - 一部改良[8]。ラジオアンテナを全車ガラスアンテナに変更し、オリジナルにもAM/FMラジオを標準装備。上位グレード(クラシック以上)に新設計のオーナーインストの設定がされた。RB20P型6気筒LPGエンジンのATをE-ATから4ATに変更し、スーパーカスタムは4気筒LPGのみに。NA20P型4気筒LPGエンジン車はキャブレターの電子制御化・燃焼室改善によりに性能を向上[注釈 2]、併せて4輪ABSをオプション化した。
  • 1999年8月23日 - 安全性能および仕様装備の向上を図る[9]。ゾーンボディコンセプトの安全ボディ化される。4輪ABSのオプションをRB20P型6気筒LPGエンジン車にも拡大。また、直列6気筒SOHCディーゼル RD28型に替わりRD28E型を設定し、MTを4速から5速に変更。あわせてグロリアセダンが廃止され、セドリックセダンに統合された[注釈 3]。アジア向け車に搭載していたTD27型が廃止され、日本仕様と同じくCA20Pへと変更された。これは京都議定書に基づき現地でのLPGスタンド施設が完成したのを受けたことによるもの。また、福祉タクシーとして助手席回転仕様車を追加。更に、日産フリート限定で、Sパッケージ[注釈 4]が販売されている。
  • 2001年2月21日 - 福祉タクシーに後席回転仕様車を追加(3月12日発売)[10]
  • 2002年6月26日 - 一部改良[11]。法人タクシー向けに4気筒「クラシックSV」を設定。全グレード4本スポークステアリング標準装備、自家用モデル及びガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、直列6気筒LPGエンジン搭載車を廃止。低排出ガス化した直列4気筒NA20P型LPGエンジン搭載のタクシー仕様のみとなる。「ブロアム」及び3ナンバー車は一時廃止。ボディカラーは、シルバー系がプラチナシルバーメタリックからダイヤモンドシルバーメタリックに、紺系はダークブルーパールからエクセレントブルーパールに、それぞれ変更された。
  • 2004年1月13日 - V型6気筒SOHC VG20E型エンジンをベースとするVG20P型LPGエンジン搭載して「ブロアム」が復活[12]。ブロアムには3ナンバー車も設定され、運転席エアバッグが標準装備される一方、リアサスペンションは従来の改造扱いのV6LPG車と異なり5リンク式で、ABSはオプションでも設定されなかった。併せて、オリジナルに電動リモコンメッキフェンダーミラー、オリジナル以外に電動格納式リモコンドアミラー、スーパーカスタム以下に全席パワーウィンドウのオプション設定。
  • 2005年11月30日 - 一部改良[13]。スーパーカスタム以下の内装色をブルーからグリニッシュグレーに変更およびサンクスパワーウィンドウ[注釈 5]標準装備化、ブロアム・クラシックSVの木目調パネルの明るさ変更、前部ウインカーがクリアレンズ化され、車体前方に寄せて付けられていた側面ウインカーは車体中央寄りへ移設された。コーナリングランプは廃され、ヘッドライトレベライザー、LEDハイマウントストップランプが装備された。
  • 2007年7月 - 直列4気筒SOHC NA20P型エンジン搭載車が平成17年排出ガス規制適合と(平成22年燃費基準)を達成。規制に適合しないV型6気筒SOHC VG20P型LPGエンジンが廃止された。これにより2002年6月のグレード構成に戻ったのと同時に1977年より続いたセドリックのブロアムグレードもここで廃止された。同時にフードマスコットとCピラー、グレードエンブレムも廃止[注釈 6]。また、日産フリート限定で、クラシックSVプレミアム[注釈 7]が販売されている。
  • 2009年9月1日 - 一部改良(9月8日発売)[14]。実用燃費の向上を図るため、専用設計のアイドリングストップ&スタートシステムを追加。また、運転席SRSエアバッグを標準装備するとともに、改正保安基準である「衝突時の歩行者頭部への衝撃緩和」に対応するため、フードやフロントフェンダーなどの形状を変更し、安全性を向上させた(この変更により全車ドアミラーのみとなる)。タクシーインストが廃止となりインパネがハイヤーAタイプインストへ統一された。これにより、全車にタコメーターが標準装備となる。また、全グレードがセパレートシートに統一され、デュアルシートの設定がなくなる。また、パーキングブレーキレバーもステアリング横のステッキ式から一般的な手で引くタイプに変更された。マニュアルトランスミッション車は廃止となり、OD付4速オートマチック・コラムシフトのみとなった。
  • 2010年9月13日 - 一部改良[15]。燃費・排ガス性能、レスポンスを向上するため、エンジンの燃料供給方式を液噴式に変更(直列4気筒LPG SOHC NA20PE型)。また、オートマチックトランスミッションを電子制御化し、ロックアップ領域を追加したことで燃費を約12%向上した。仕様・装備面ではタイヤを低燃費タイヤにすると共にサイズを15インチ[注釈 8]にアップ。樹脂フルホイールカバーはセレナラフェスタジョイNV350キャラバンと同一のものが装備される。UV断熱グリーンガラス(フロントドア、リアドア、バックガラス)とABSを全車に標準装備。後席のシートベルトタングとバックルは中央席と外側席で色分けされ、オーディオ下部には蓋付きのコンソールボックスを設定した。
  • 2012年6月25日 - 一部仕様向上[16]。全グレードで後席中央3点式シートベルトと後席左右ISO-FIX対応チャイルドシート用アンカーを採用し、フォグランプの配光変更も行った。同時に全グレードのシート形状をクラシックSVと同一の「バケットタイプ・大型ヘッドレスト」に統一した。
  • 2014年10月末 - 受注分の生産を全て終了[17]
  • 2014年12月1日 - 受注分の販売を全て終了。これと同時にホームページへの掲載を終了[18]。これにより、Y31型セドリック営業車としては27年、セドリックのブランドは名実共に54年の歴史に幕を下ろした。また、日産の国内ラインナップからセダンタイプのタクシー用車両が事実上、完全消滅した。なお、後継のタクシー用車両としてミニバンタイプのNV200タクシーが2015年6月8日から発売開始された。海外輸出を展開してきた香港・シンガポール等へも結果的にNV200タクシーを投入することとなった。

エンジン

  • H 1900cc 直列4気筒LPG(30)
  • H20P 2000cc 直列4気筒LPG(130~330)
  • SD20 2000cc 直列4気筒ディーゼル(130~430)
  • SD22 2200cc 直列4気筒ディーゼル(330・430)
  • Z20P 2000cc 直列4気筒LPG(430日本国内のみ)
  • L20P 2000cc 直列6気筒LPG(230~430,Y30の営業車SGLへ適用)
  • LD28 2800cc 直列6気筒ディーゼル*
  • CA20P 2000cc 直列4気筒LPG(NJY31、Y31前期型まで)
  • NA20P 2000cc 直列4気筒LPG(QJY31、Y31中期型以降輸出用にも搭載)
  • NA20PE 2000cc 直列4気筒LPG(QJY31、2010年9月以降)
  • RB20P 2000cc 直列6気筒LPG(MJY31・CMJY31、2002年廃止)
  • VG20P 2000cc V型6気筒LPG(BJY31・CBJY31、2007年廃止)
  • SD23 2300cc  直列4気筒ディーゼル(輸出専用Y30前期のみ)
  • TD25 2500cc 直列4気筒ディーゼル(輸出専用Y30後期~Y31まで、1999年廃止)
  • RD28 2800cc 直列6気筒ディーゼル(1999年廃止)
  • RD28E 2800cc 直列6気筒ディーゼル(2002年廃止)
  • TD27 2700cc 直列4気筒ディーゼル(Y31輸出専用1999年廃止以降LPG車へ適用)

※3ナンバー車には型式の最初にCが付く

特装車

ブライダルセダン
後席左側の屋根が開く。和装花嫁が乗降する際、角隠しが当たらないようにするための機構。
介護タクシー
助手席回転シートと後席回転シートがある。

輸出仕様車

 
香港でタクシーとして使用されるセドリック営業車

以前より日産は香港とシンガポールのタクシー向けに、競合関係のトヨタ・クラウンコンフォートとともにセドリック営業車を日本国外に輸出してきた。当初はLPGではなくディーゼルエンジンTD25/27型搭載車のみを輸出してきたが、排気ガス規制の波は世界的に及んでいるため、ディーゼルに代わりクリーンで経済的なLPG車を導入している。近年、日産によるタクシー車輸出は休止状態であったが、香港向けのみ輸出が2013年より再開された。輸出再開後のモデルは、日本では既に廃止されている6人乗りデュアルシートとなっているほかは概ね日本仕様に準じる。

特例

ミャンマーヤンゴン市タクシー
日本全国で活躍していたタクシー車で、前所有者である日本交通チェッカー無線(加盟)・中央無線(加盟)・東京無線(加盟)・都市交通・金港タクシーなどといった塗装や表記のまま活躍している。個人タクシーからでも例外ではなくそのまま活躍しており、ミャンマーではLPG施設がない関係上ディーゼルエンジンへ換装(NA20Pからキャラバン用TD27へ)して使用している。

脚注

注釈

[脚注の使い方]
  1. ^ RD28搭載のスーパーカスタムは自家用車をベースに一部変更したものであり、リアサスペンションはセミトレーリングアームとなるほか、フロア5MTの設定や4輪ディスクブレーキの装備など、他の営業車とは仕様が異なる。
  2. ^ 最高出力は82PS→85PS、最大トルクは16.2kgm→17.0kgm。
  3. ^ これにより、全販売会社で取り扱いを開始。
  4. ^ スーパーカスタムをベースに、内外装をクラシックSV風に仕立てたハイグレードタクシー向け仕様。
  5. ^ 運転席・後席左のみ電動。
  6. ^ ただし、日産フリート販売車には廃止後もエンブレムを模したパーツが装着されている。
  7. ^ クラシックSVをベースに、廃止されたブロアムに標準装備のオーナーインストとオートエアコン、ブロアムにメーカーオプションだったアルミホイールを装着させたもの。ブロアム同様、3ナンバー車も設定。
  8. ^ 195/65R15 91S

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 『新型セドリック・グロリアを発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1987年6月17日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7841060e338990c5e05735f6a909f1fb-19870617-j2022年10月10日閲覧 
  2. ^ 『セドリック・グロリアをマイナーチェンジ -世界初、フルレンジ電子制御5速オートマチックを搭載-』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1989年6月14日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-7841060e338990c5e05735f6a90043f2-19890614-j2022年10月10日閲覧 
  3. ^ 『新型セドリック・グロリアを発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1991年6月19日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-9cd833c24c8642e8989dd682772cb56a-19910619-j2022年10月10日閲覧 
  4. ^ 『セドリック・グロリアのタクシー仕様車(4気筒L.P.G)にフロアAT車を追加』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1991年10月1日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-ede45cd192df39de9efbb5f8f3052bf7-19911001-j2022年10月10日閲覧 
  5. ^ 『セドリック・グロリアをマイナーチェンジ』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1993年6月3日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-ea2ada92a067df51a78ce3a3b23131bd-19930603-j2022年10月10日閲覧 
  6. ^ 『セドリック・グロリアの営業車にVG20 LPGエンジン搭載車を追加』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1993年12月14日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-52ceef740fc0095afb0845bf4000974b-19931214-02-j2022年10月10日閲覧 
  7. ^ 『セドリック/グロリアのセダンを一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1995年8月22日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-4454c7eb99daae98b9a1ec98f114890d-19950822-04-j2022年3月18日閲覧 
  8. ^ 『セドリック/グロリア セダンを一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1998年6月15日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-ea2ada92a067df51a78ce3a3b26798e1-19980615-02-j2022年3月18日閲覧 
  9. ^ 『セドリック セダンを一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、1999年8月23日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-82009dc974e94d292ca128f9b4029150-19990824_0142-j2022年10月10日閲覧 
  10. ^ 『セドリック セダン福祉タクシー及びクルー福祉タクシーに後席回転仕様車を新発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2001年2月21日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-233f21e514da01dc304f49d80ea4c0ef-010221-032022年3月18日閲覧 
  11. ^ 『「セドリック セダン」、「クルー」の営業車を一部改良 〜あわせて「セドリック セダン」の営業車に「クラシックSV」を追加〜』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2002年6月26日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-2de920f6fbf36351cc137887d09faac8-020626-012022年3月18日閲覧 
  12. ^ 『「セドリック セダン」にLPG V6エンジン搭載車を設定』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2004年1月13日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-a2bba32600eabd33d673ee8fcdb80b89-040113-012022年3月18日閲覧 
  13. ^ 『「スカイライン クーペ」をマイナーチェンジ あわせて「スカイライン セダン」、「ステージア」、「セドリック セダン」、「クルー」を一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2005年11月30日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-d7464754b8f6f6fb25f9eb4c65926eb3-051130-01-j2022年3月18日閲覧 
  14. ^ 『「セドリック セダン」を一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2009年9月1日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-9b64d0fcb70f67ab5d1c97a01f08f0f6-090901-01-j2022年3月18日閲覧 
  15. ^ 『「セドリック セダン」を一部改良』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2010年9月13日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-d428dbc1bcecc8dc279c955f6765aa41-100913-01-j2022年3月18日閲覧 
  16. ^ 『「セドリックセダン」の一部仕様を変更』(プレスリリース)日産自動車株式会社、2012年6月25日https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-d2b8f5770925512ba659c3dc1ab839c3-120625-02-j2022年3月18日閲覧 
  17. ^ “日産自、ワゴン型タクシーを来年6月発売=乗り降り楽で広い室内”. 時事通信 (2014年11月26日). 2014年11月28日閲覧。
  18. ^ 日産:セドリック [ CEDRIC ビジネスセダン/バン Webカタログ トップ] - 日産自動車

関連項目

外部リンク

  • 日産・セドリックセダン
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