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日本国憲法第18条

(にほんこく/にっぽんこくけんぽう だい18じょう)は、日本国憲法第3章にある条文で、身体的自由権である奴隷的拘束・苦役からの自由について規定している。

条文

日本国憲法 - e-Gov法令検索

第十八条
何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

解説

刑罰(自由刑)の執行に関しては、本条における意に反する苦役に服させることの禁止からは除外されている。ただし奴隷的拘束は、いかなる場合も許されない。

徴兵制度は「意に反する苦役」であるため、禁止されているとするのが、通説・政府見解である。

沿革

大日本帝国憲法

東京法律研究会 p.8

第二十條
日本臣民ハ法律ノ定ムル所ニ從ヒ兵役ノ義務ヲ有ス

憲法改正要綱

「憲法改正要綱」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第二十条中ニ「兵役ノ義務」トアルヲ「公益ノ為必要ナル役務ニ服スル義務」ト改ムルコト

GHQ草案

「GHQ草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

日本語

第十七条
何人モ奴隷、農奴又ハ如何ナル種類ノ奴隷役務ニ服セシメラルルコト無カルヘシ犯罪ノ為ノ処罰ヲ除クノ外本人ノ意思ニ反スル服役ハ之ヲ禁ス

英語

Article XVII.
No person shall be held in enslavement, serfdom or bondage of any kind. Involuntary servitude, except as a punishment for crime, is prohibited.

憲法改正草案要綱

「憲法改正草案要綱」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第十六
何人ト雖モ如何ナル奴隷的役務ニモ服セシメラルルコトナク犯罪ニ因ル処罰ノ場合ヲ除クノ外其ノ意ニ反スル苦役ハ之ヲ禁ズルコト

憲法改正草案

「憲法改正草案」、国立国会図書館「日本国憲法の誕生」。

第十六条
何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

判例

参考文献

  • (東京法律研究会)『大日本六法全書』(井上一書堂)、1906年(明治39年)。 

関連条文

関連項目

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