日本カトリック神学院(にほんカトリックしんがくいん)は、日本のキリスト教(カトリック)の神学校。旧東京カトリック神学院と旧福岡サン・スルピス大神学院の2校が統合・合併され、2009年に開校した。2012年4月1日、カトリック中央協議会の組織として組み入れられ[1]、運営されている。所在地は東京キャンパス 東京都練馬区関町東2-7-10、福岡キャンパス 福岡市城南区松山1-1-1。2019年4月、東京・福岡諸教区共立神学校を設立。東京カトリック神学院と福岡カトリック神学院となる[2]。
概要
旧東京カトリック神学院の校舎を東京キャンパスとし、旧福岡サン・スルピス大神学院の校舎を福岡キャンパスとして、学科・学年によりいずれかのキャンパスで学習する。東京キャンパスでは、哲学科1・2年生、および助祭(神学科4年)の養成、福岡キャンパスでは、神学科1・2・3年生の養成が行われる[3]。入学資格は、原則として高校卒程度以上の学力を有し、洗礼後3年以上経過しており、教区司祭(修道会司祭・宣教会司祭)を目指す22歳以上40歳までの独身の男子カトリック信徒(修道者が入学する場合もある。尚、配偶者と死別している場合は独身である。扶養家族がいる場合は許可されない、ただし、助祭叙階後に終身助祭には結婚が許される場合がある。)。さらに、所属している小教区の主任司祭の推薦と教区の司教の面接・推薦が必要。養成期間は教会法の規定により7年間。
沿革
- 1872年 - 東京の番町にてラテン学校として発足。のちに築地と関口に移転
- 1929年 - 上石神井に東京公教大神学校(聖フランシスコ・ザベリオ神学校)として確立
- 1948年 - (旧)東京カトリック神学院(諸教区神学校)としてバチカンの布教聖省認可(2月)。この年には(旧)東京カトリック神学院とは別にサン・スルピス大神学校も創立
- 1970年 - 日本カトリック司教団による直接運営となる
- 2009年 - (旧)東京カトリック神学院とサン・スルピス神学校が合同し、日本カトリック神学院が開校。(旧)東京カトリック神学院は日本カトリック神学院の東京キャンパス、サン・スルピス神学校は日本カトリック神学院の福岡キャンパスとなる[3]。
- 2019年 - 日本カトリック神学院の東京キャンパスが東京カトリック神学院に、福岡キャンパスが福岡カトリック神学院となる[2]。
関連書籍
- 『神学院通信』第6号,2014年7月1日,日本カトリック神学院