『旅立ちの時』(たびだちのとき、Running On Empty)は、1988年のアメリカ合衆国の青春映画。監督はシドニー・ルメット、出演はリヴァー・フェニックス、クリスティーン・ラーティ、ジャド・ハーシュなど。反戦活動家のテロリストとして指名手配されている両親と逃亡生活を送っている17歳の少年の葛藤と成長を描いている。
旅立ちの時 | |
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Running on Empty | |
監督 | シドニー・ルメット |
脚本 | (ナオミ・フォナー) |
原作 | ナオミ・フォナー |
製作 | エイミー・ロビンソン グリフィン・ダン |
製作総指揮 | バート・ハリス ナオミ・フォナー |
出演者 | リヴァー・フェニックス クリスティーン・ラーティ マーサ・プリンプトン ジャド・ハーシュ ジョナス・アブリー エド・クロウリー L・M・キット・カーソン スティーヴン・ヒル |
音楽 | (トニー・モットーラ) |
撮影 | ジェリー・フィッシャー |
編集 | アンドリュー・モンドシェイン |
制作会社 | ダブルプレイ・プロダクション |
製作会社 | ロリマー・フィルム・エンタテインメント |
配給 | ワーナー・ブラザース 東宝東和 |
公開 | 1988年9月9日 1988年10月1日 |
上映時間 | 116分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $7,000,000[1] |
興行収入 | $2,835,116[2] $2,847,941[2] |
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ダニー(リヴァー・フェニックス)は、大好きな両親と仲の良い弟を持つ高校生である。しかし、彼には誰にも打ち明けることのできない秘密があった。彼の両親は、1960年代の反戦運動でテロリストとしてFBIに指名手配された犯人の1人なのである。名前を変え、髪の色を変え、引越しだらけの人生だったダニーにも、青春といえる時が来る。
ニュージャージーに引越し、音楽教師のフィリップス先生にピアノの才能を認められ、音楽大学の入学を勧められる。さらに、フィリップス先生の娘のローナ(マーサ・プリンプトン)と恋に落ちる。
そんなある日、ダニーの両親を訪ねたかつての同志が、ダニーの両親が犯人であることをばらそうとする。すべてを捨てて音楽に専念するか、愛する家族とともに引越しの人生を共にするか、ダニーにとって人生の選択となる。
そして、また引越しの日がやってくる。引越しの日、カーラジオから流れたニュースで、ダニーの家を訪れた同志が、逮捕されたというニュースが流れる。
キャスト
- ダニー: リヴァー・フェニックス - 17歳の少年。
- アニー: クリスティーン・ラーティ - ダニーの母親。実家は裕福。
- ローナ: マーサ・プリンプトン - ダニーの同級生。
- アーサー: ジャド・ハーシュ - ダニーの父親。両親は元ボリシェヴィキ。
- ハリー: ジョナス・アブリー - ダニーの10歳の弟。
- フィリップ先生: エド・クロウリー - ローナの父親で音楽教師。
- フィリップ夫人: スローン・シェルトン - ローナの母親。
- ガス・ワイナント: L・M・キット・カーソン - アーサーとアニーの仲間。
- バターソン: スティーヴン・ヒル - アニーの父親。
- バターソン夫人: (オーガスタ・ダブニー) - アニーの母親。
- ジョナ歯科医: デヴィッド・マーグリーズ - アニーの勤め先の医師で仲間。
登場人物のモデル
主人公の両親のモデルは、1970年代に政府ビルの爆破などのテロ行為を行った過激左翼グループ「ウェザーアンダーグラウンド」の指導者ビル・エアーズと妻のバーナディン・ドーンとされる[3]。2008年、この左翼テロリスト夫婦はバラク・オバマと大変親しい関係が過去より続いていたと報道された[4][5]
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、31件の評論のうち高評価は81%にあたる25件で、平均点は10点満点中6.7点、批評家の一致した見解は「『旅立ちの時』は政治的なテーマをほとんど無視しているが、リヴァー・フェニックスの演技は物語の世代間対立の軸となっている。」となっている[6]。 Metacriticによれば、17件の評論のうち、高評価は10件、賛否混在は7件、低評価はなく、平均点は100点満点中67点となっている[7]。
出典
- ^ “Running on Empty” (英語). AFI Catalog. 2022年9月30日閲覧。
- ^ a b “Running on Empty” (英語). Box Office Mojo. 2022年9月30日閲覧。
- ^ Simon, John (2005) (英語). Seven Types of Exiguity. John Simon on film: criticism, 1982-2001. Applause Theatre & Cinema Books. p. 187
- ^ Bumiller, Elisabeth; Healy, Patrick (2008年10月9日). “McCain Joins Attacks on Obama Over Radical” (英語). The New York Times 2008年10月10日閲覧。
- ^ Cooper, Michael (2008年10月4日). “Palin, on Offensive, Attacks Obama's Ties to '60s Radical” (英語). The New York Times 2008年10月10日閲覧。
- ^ "Running on Empty". Rotten Tomatoes (英語). 2022年9月30日閲覧。
- ^ "Running on Empty" (英語). Metacritic. 2022年9月30日閲覧。