「旅の終りに」(たびのおわりに)は、日本の演歌歌手である冠二郎が1977年に発表した楽曲(シングル盤レコード)である。
解説 - 本曲は1977年にテレビ朝日にて放映されたテレビドラマ『海峡物語』(原作:五木寛之)の劇中歌として制作されたものであり[1]、作詩も五木寛之自身が手掛け、『立原岬』の筆名で発表した。
- ドラマ『海峡物語』では、芦田伸介が演じる名物音楽ディレクター“演歌の竜”こと高円寺竜三[注 1]が、新人歌手に一つの曲を与え、それを歌わせてレコードとして発売する姿を描いたが、その劇中で新曲として登場したのが本曲である。
- 劇中で新人歌手役の代わりに影歌[注 2]として歌っていたのが当時デビュー10年目だった冠二郎で[2]、レコードとして発売することになった際にも「実際に歌っている人物が良い」ということで冠自身のレコードとして発表されることになったという[2]。
- 本曲の歌詩には函館と釧路という地名が出てくるが、ご当地ソングではない。
- 冠二郎は、近年では大ヒット曲「炎」に代表されるようにパワフルアクション演歌路線でブレイクしたが[3]、本曲に関しては作詩者の五木寛之から「この曲(『旅の終りに』)を歌う時だけは、『真剣に、そして人生の一番辛かった時のことを思い浮かべて唄って欲しい』とお願いをされた」と語り、「五木先生の世界観を壊さないという約束を守って」本曲を歌うようにしていると語っている[2]。
収録曲脚注 [脚注の使い方]
注釈
- ^ モデルは日本クラウンのディレクターであった馬渕玄三である。
- ^ 劇中で歌う歌手の代わりに声を当てる形で歌唱する歌手のことを指す。
出典
- ^ Vol.2_五木寛之 歌いながら歩いてきた【「海峡物語」から「旅の終りに」】 うたびと
- ^ a b c 冠二郎名曲を唄う BEST 80Songs COLUMBIA MARKETING
- ^ 冠二郎 CDジャーナル
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