スクッテルド鉱(スクッテルドこう、skutterudite)はコバルトと砒素からなるの砒化鉱物の1つ。方砒コバルト鉱、方コバルト鉱とも。
産出
おもに熱水鉱床で産する。方解石と接した部分では結晶面が発達し、結晶が六面体、八面体、十二面体などが見られることもあるが、多くは緻密、または粒状の塊で産する。
用途
コバルトの鉱石となりうるが、ほとんどは輝コバルト鉱や(コバルト華)である。 本鉱の結晶構造はスクッテルダイト型といわれ、そのような結晶構造を持ち異なる元素から成る物質が人工的に合成され、超伝導材料や熱電材料としての研究がなされている。
関連項目
参考文献
- 木下亀城・(湊秀雄)共著 『続原色鉱石図鑑』、保育社、1963、(ISBN 4-586-30031-0)
外部リンク
- mindat.org
- 充填スクッテルダイト化合物の超伝導 室蘭工大工学部 城谷一民
- スクッテルダイト情報 室蘭工業大学