新山の神トンネル(しんやまのかみトンネル)は、富山県南砺市にある、(飛越山地大規模林道大山福光線)上の道路トンネルである[1]。
概要
住民からの陳情に基づき、1981年10月17日に着工(1982年度から本格着手)し[1]、1990年5月30日に開通し[2]、当時は林道トンネルとしては日本最長であった[3]。東砺波郡利賀村と同郡平村(いずれも現在は南砺市)を隔てる山の神峠を貫き、同トンネル開通および1993年10月14日の利賀 - 平間の道路が全線開通したことで、従来の林道より距離で4km。、時間で15分程度の短縮となり、利賀 - 平間のアクセスが大幅に改善された。また、深い谷あいに位置する両村を直接結ぶ唯一の道路であるため、林道としては高規格な造りとなっており、大型車同士の対面交通が可能である[2]。
1992年に当時「日本一の長さの林道トンネル」を持っていた利賀村は、「日本一の高さを持つ林道橋」(龍天橋)を持つ宮崎県日之影町と姉妹協定を結んでいる[4]。
山の神トンネル
なお、旧道として山の神トンネル(北緯36度25分24.9秒 東経136度59分40秒 / 北緯36.423583度 東経136.99444度)が現トンネルのほぼ真上に位置する。こちらのトンネル延長は225m[5]で、導抗が1964年8月4日に開通[6]。利賀側、平側からともにアクセス可能であるが、路面が荒れているうえに幅員が小さく、また平側は未舗装であるため、自動車での通行は困難である。