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新三田駅(しんさんだえき)は、兵庫県三田市福島にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である[1]。駅番号はJR-G62。
概要
「JR宝塚線」の愛称区間に含まれており、1986年11月1日の福知山線全線電化と同時に開業した[2]。大阪支社管轄駅では最北端かつ最西端に位置し、運行上の境界駅の一つとなっている。
(直営駅)(宝塚駅の被管理駅)で、ICOCAや相互利用対象のICカードが使える。
福知山線は大阪駅から篠山口駅までがアーバンネットワークに属しているが、隣の広野駅以北は福知山管理部に属するため、福知山線のJR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システムによる運行管理は、当駅が北限である。
歴史
- 1986年(昭和61年)11月1日:日本国有鉄道福知山線の三田駅 - 広野駅間に新設開業[2]。旅客のみ取り扱い[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR宝塚線」の愛称を使用開始。
- 1992年(平成4年)11月1日:みどりの窓口営業開始。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2011年(平成23年)3月8日:(JR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システム)導入。接近メロディ導入。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2020年(令和2年)3月:改札内トイレがリニューアルされ使用開始。
駅構造
(島式2面4線のホーム)を持つ地上駅[1][2]。駅舎はペンション風の三角屋根になっている[2]。ホームは盛土上にあり[1]、コンコースとホームは地下道[1]や跨線橋で結ばれている。バリアフリーの一環として、跨線橋にエレベーターが設置されている。
外側の2線(1番のりば・4番のりば)が本線、内側の2線(2番のりば・3番のりば)が下り副本線で、当駅で折り返す列車はすべて内側の2・3番のりばを使用する。篠山口駅・福知山駅を発着する列車は、朝のラッシュ時を除いて外側の1・4番のりばに停車(または通過)する。
改札外にはキヨスクとハートイン(コンビニエンスストア)があったが、キヨスクは2014年12月28日限り閉店し、ハートインはセブンイレブンに改装されるため2015年10月28日限り閉店、2016年1月10日に再オープンした。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 3番のりばからは篠山口方面への発車も可能。
- 夜間滞泊の設定もある。
ダイヤ
日中は1時間に区間快速4本が停車するが、うち2本は当駅で大阪方面へ折り返す。一部は当駅で特急の待ち合わせを行う。
朝晩には丹波路快速・快速・普通も運行されており、JR東西線や学研都市線に乗り入れる列車もある。朝ラッシュ時には当駅始発で大阪方面・JR東西線へ直通する快速が多数設定されている。また、特別料金が必要な列車の特急『こうのとり』は通勤利用客向けに朝の新大阪行き上りと夕方以降の福知山行きの下りが停車する(一駅隣の三田駅には全便停車)。
始発列車は4時台である。
利用状況
利用客数は隣の三田駅とほぼ同じで、福知山線内では5番目に多い。
ウッディタウンなどの北摂三田ニュータウンからバスやマイカー、バイクや自転車(原付含む)などで当駅まで出て、大阪方面へと向かう住民が多い(駅周辺には駅を利用する住民のための駐車場や駐輪場も多数ある)。当駅が始発となる列車が多く、おおむね座って大阪方面に行くことができるため、神戸電鉄の公園都市線経由で三田駅に出るよりも利便性に優れる。所要時間も短く、運賃も安い。混雑時には送迎のマイカーが多く見られる。
なお、近隣の工業団地・テクノパークなどの開発などもあり、朝の下り列車、夕方以降の上り列車への通勤客の利用も多い。
「兵庫県統計書[5]」及び「三田市統計書[6]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 11,114 |
1996年 | 11,481 |
1997年 | 11,963 |
1998年 | 12,452 |
1999年 | 12,760 |
2000年 | 13,210 |
2001年 | 13,501 |
2002年 | 13,513 |
2003年 | 13,670 |
2004年 | 13,882 |
2005年 | 13,844 |
2006年 | 14,277 |
2007年 | 14,413 |
2008年 | 14,650 |
2009年 | 14,600 |
2010年 | 14,782 |
2011年 | 14,753 |
2012年 | 14,756 |
2013年 | 15,020 |
2014年 | 14,639 |
2015年 | 14,802 |
2016年 | 14,694 |
2017年 | 14,749 |
2018年 | 14,440 |
2019年 | 13,991 |
2020年 | 10,292 |
駅周辺
国鉄末期に開業した当時[2]、周囲にはほとんど何もなかったが[2]、三田市のニュータウン開発によりウッディタウン・カルチャータウン等の玄関口として急激に発展していった[1]。
三田市の、三田駅周辺を主核、ニュータウンを副核と位置付ける都市計画により、その他の地域では開発が抑制され、新三田駅周辺も市街化調整区域に指定されて開発が行われなかった。このため駅周辺には農地が広がり、立ち寄るような施設は何もない。しかし乗降客からの要望もあり三田市が方針転換し、2016年(平成28年)春に駅周辺の土地が市街化区域に指定変更され、商業施設やオフィスの集積地となるように開発が行われることになった。2017年(平成29年)9月に土地区画整理事業が認可され、2018年(平成30年)1月に着工し、5.3ヘクタールの土地を10億5600万円を投じて開発し、2021年(令和3年)3月の工事完成を見込んでいる[7]。
下記の施設等へは、ほとんどの場合バスやタクシーへ乗り継ぐことになる。駅前には大規模な立体駐輪・駐車場があり、パークアンドライドを行う利用客も少なくない。マイクロバス用の駐車スペースもあり、送迎バスなども発着している。
バス路線
神姫バスの新三田駅バスターミナルがあり、6つののりばといくつかのおりばが設けられている。同社の主要停留所の1つとなっており、定期券発売所やタクシー用ののりばも併設されている。当バスターミナルはニュータウンへの玄関口として機能しており、朝の上りは便数がかなり多く設定される。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、110頁。ISBN (9784343006028)。
- ^ a b c d e f g h i 『鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、69-82頁。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、126頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ a b “新三田駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月19日閲覧。
- ^ 兵庫県統計書
- ^ 三田市統計書
- ^ “新三田駅前、第2の玄関口へ 区画整理が本格着工”. 神戸新聞NEXT (2018年1月12日). 2018年1月12日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 新三田駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道